3DシミュレーションとコラボレーションプラットフォームのNVIDIA Omniverse
NVIDIAが、NVIDIA Omniverseプラットフォームにより、数千万人のデザイナー、建築家、その他のクリエイターが、仕事場にいるか、リモート作業をしているかどうかにかかわらず、リアルタイムでコラボレーションできるようになるOmniverseオープンベータ版の公開を発表し、今秋にダウンロードできる予定となっている。
グラフィックス、シミュレーションおよびAIにおけるNVIDIAのブレイクスルーを結集させたOmniverseは、NVIDIA RTX™ を活用した、世界初の3Dシミュレーションおよびコラボレーションプラットフォームであり、これによって物理的世界と仮想の世界が融合し、現実の事柄をリアルタイムかつフォトリアリスティックな細かさでシミュレーションすることが可能となる。
Omniverseプラットフォームを使うことにより、リモートチームは、オンラインで文書を共同編集するような簡単さで、プロジェクトでの同時コラボレートができるようにる。建築家であれば、3Dの建物設計を繰り返すこと、アニメーターであれば、3D のシーンを修正すること、エンジニアであれば、自律走行車でコラボレートすることが可能となる。Omniverseは、ロボティックス、自動車、建築、エンジニアリングや建設、製造、およびメディアやエンターテインメントといった業界の顧客にとって必要不可欠なコラボレーションとシミュレーションを可能にする。
Omniverseオープンベータ版公開に向けて、1年間にわたるアーリーアクセスプログラムを実施、EricssonやFoster+Partners、ILM、Volvo Cars などの 40 以上の企業、400 人ものクリエイターと開発者がプログラムに参加して、プラットフォームを評価し、NVIDIAのエンジニアリングチームにフィードバックを提供した。
GPUテクノロジカンファレンス のデジタル基調講演で、Omniverseオープンベータ版を発表した、NVIDIA の創業者CEOであるジェンスン・フアン (Jensen Huang) は、「物理的世界と仮想世界の融合がますます進んでいます。Omniverse により、世界中を飛び回っている、あるいは自宅のみで作業をしているクリエイターたちのチームが、文書を編集するのと同じくらい簡単に、1つのデザインで共同作業ができるようになります。スタートレックのホロデッキがついに現実のものとなり始めたのです」と語る。