グラフィック社から『シュミット・タイポグラフィ ヘルムート・シュミット作品集』が発売
戦後スイス・タイポグラフィの精神を発展させ70年代から大阪を拠点に国際的なデザイン活動を続けたヘルムート・シュミット。東西をつなぎタイポグラフィにかけた巨匠の生涯を概観する待望の作品集『シュミット・タイポグラフィ ヘルムート・シュミット作品集』が2022年2月にグラフィック社より発売される。
スイス・バーゼルでのタイポグラフィ実験から、西ドイツでの選挙キャンペーンデザイン、日本での大塚グループや資生堂のパッケージおよびロゴタイプの仕事『タイポグラフィ・トゥデイ』をはじめとする出版物など、自主プロジェクトからクライアントワークまでシュミットが取り組んできたプロジェクトを本人のコメントとともに多数収録し、代表的な講演「デザインは姿勢である」も本邦初収録。
作品集イメージ
目次
- 実験と実践:バーゼル時代の展開
- 国際化するデザインの現場で:NIAでの仕事
- 余白とフォルム:日本文化と美学の探求
- 有機性とシステム性:スウェーデンでの洗練
- 政治的主体として:ドイツ社会民主党のデザインプログラム
- 文字形象と理念:企業や店舗のアイデンティティ
- 機能と戦略をつなぐ:大塚のパッケージ
- 優美さの本質:資生堂のブランドロゴ
- 姿勢の表明:出版物とポスター
- 講演録「デザインは姿勢である」
ヘルムート・シュミット
1942年オーストリア⽣まれ。⻄ドイツで植字⼯⾒習いを終了後、スイスのAGS(バーゼル⼯芸学校)で、モダンタイポグラフィの泰⽃エミール・ルーダーやロベルト・ビュヒラー、クルト・ハウエルトのもとで学ぶ。スウェーデン、カナダ、⽇本、ドイツで活動。1977年より⼤阪在住。⼤塚製薬の医薬パッケージやポカリスエット、IPSAや資⽣堂のMAQuillAGEなどのブランドアイデンティティを⼿掛けた。「タイポグラフィック・リフレクション」などの⾃主出版も⾏う。2000年より神戸芸術⼯科⼤学やソウルの弘益⼤学校にて教鞭をとり、2018年逝去した。
シュミット・タイポグラフィ ヘルムート・シュミット作品集
著者 | ヘルムート・シュミット |
編集 | ニコール・シュミット、室賀清徳 |
発売日 | 2022年2月 |
定価 | 4,180円(税込) |