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「THE TOKYO TOILET」14カ所目となるプロジェクト

日本財団は、誰もが快適に利用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を実施し、今回14カ所目となる裏参道公衆トイレ(デザイン:マーク・ニューソン、住所:渋⾕区千駄ヶ⾕4-28-1)を設置した。本トイレの一般利用は2023年1月20日(金)より開始している。

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撮影:永禮賢、提供:日本財団

私にとって、このトイレは内からも外からも信頼でき、誠実さが感じられるデザインであることが重要です。明るい内装は、私の好きな色であるグリーンの単色でシームレスかつ衛生的に仕上げられています。デザインは、銅製の「蓑甲(みのこ)屋根」をはじめとする日本の伝統的な建築の引用が中心となっています。トイレが賑やかで超近代的な場所にあっても、神社仏閣や茶室、農村部などによく見られるこの屋根の形が、潜在的に心地よさや安らぎを感じさせるものにしたいと思いました。銅のピラミッド型屋根の緑青は、時とともにこの建築物を街に溶け込ませ、東京を織りなす構造の一部となることでしょう。このトイレのデザインでは機能性、シンプルさ、そして心地よく永続的な空間であることに重点を置いています。渋谷にたくさん存在する隠れた名所のように、このトイレが魅力的でとても便利な存在になることを願っています。

クリエイター マーク・ニューソン

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撮影:永禮賢、提供:日本財団

マーク・ニューソン(Marc Newson)

インダストリアルデザイナー。1963年生まれ。ロンドン在住。日用品からジェット機までジャンルを超えた幅広い分野で活躍。クライアントにはAppleやエルメス、ナイキなどがあり、作品は世界各国の主要なデザインミュージアムにコレクションされている。オーストラリア・シドニー生まれのプロダクトデザイナー。2005年タイム誌の「世界で最も重要な100人」に選ばれる。2014年Apple Watchをデザイン。

「THE TOKYO TOILET」

トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。しかし、多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといった理由で利用者が限られている状態にある。本プロジェクトでは、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に利用できる公共トイレを2022年度中までに渋谷区内17カ所に設置。建築家の隈研吾、伊東豊雄、クリエイティブディレクターの佐藤可士和などが参画し、優れたデザイン・クリエイティブの力で、インクルーシブな社会のあり方を広く提案・発信している。加えて、訪れた人々が気持ちよく利用出来るよう、従来に比べ清掃をはじめとしたトイレの維持管理を強化。これにより、利用者自身が次に使う人のためを思う「おもてなし」の心の醸成も目指している。それぞれのコンセプトなど、詳細はTHE TOKYO TOILET 特設ウェブサイトで観ることができる。

日本財団について

痛みも、希望も、未来も、共に。日本財団は1962年、日本最大規模の財団として創立以来、人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、幅広い分野の活動をボートレースの売上金からの交付金を財源として推進している。