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デンマークが誇る建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンによる「Vega」と「Foyer」の新作が日本で発売

カール・ハンセン&サンは、デンマークが誇る建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェン(1894 -1984)が1956年にデザインした軽量でスタッキング可能な「Vega(ヴェガ)チェア」と、旧ラジオ局「Radiohuset(ラジオハウス)」(1945年コペンハーゲンに完成)のロビーのために製作した家具「Foyer(フォイエ)」を製品化、2023年3月より日本での発売をスタートさせる。両製品は、2022年6月にデンマーク コペンハーゲンで発表および発売されたものである。adf-web-magazine-carl-hansen&son-vega-foyer-1

「Vegaチェア」と「Foyerシリーズ」は共に、2022年に創立100周年を迎えたVilhelm Lauritzen Architects(ヴィルヘルム・ラウリッツェン・アーキテクツ)とのパートナーシップのもと、100周年を記念し、カール・ハンセン & サンで生産が開始されることになり、このたびデザインクラシックコレクションに加わった。adf-web-magazine-carl-hansen&son-vega-foyer-2

Vegaチェアについて

Vegaチェアは、1956年に「Folkets Hus(人民の家)」として竣工し、現在はコンサートホールとして市民に愛される建築物「VEGA」のためにヴィルヘルム・ラウリッツェンがデザインしたもので、この施設内でしか座ることのできない貴重な椅子だった。エレガントなディテールのデザインだけでなく、スタッキングできる機能性、張地の選択肢のバラエティ、木製の脚部の仕上げなど、さまざまな用途で利用可能。adf-web-magazine-carl-hansen&son-vega-foyer-7

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コンサートホール「VEGA」 Photo:Rasmus Hjortshøj

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コンサートホール「VEGA」 Photo:Rasmus Hjortshøj

Foyerシリーズについて

Foyerシリーズは、ベンチ、ソファ、ラウンジチェアで構成され、オーク材のフレームと、まるで空間に浮かんだような布張りの座面や背もたれの個性的な組み合わせが特徴的。張地は、ファブリックまたは丹念に仕上げられてたレザーから選択可能。手作りのボタンを配した座面と背もたれを張る際には、手間のかかる精密な職人技が求められる。ソファと椅子のアームレストと脚は、3つの部品を組み立てたもので、継ぎ目が目立たないよう細心の注意が払われ、手作業で磨かれている。軽快で華奢な彫刻のような印象でありながら、デザインの中核を成すのはソフトな座面と背もたれであり、快適さは全く損なわれていない。adf-web-magazine-carl-hansen&son-vega-foyer-4

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「VLA77」シート高さ41、全高78.5、幅162、奥行き77、価格:¥696,300~(税込)

ヴィルヘルム・ラウリッツェン プロフィール (1894 -1984)

デンマークで最も影響力のある建築家の一人であり、デンマークのモダニズムの父でもある。ラウリッツェンが手掛けたプロジェクトの多くは、機能に合ったフォルムを備えるという、建築に対する革新的なアプローチの好例として、今日でも残っている。生涯を通じて、建築は特権階級に属する少数のものだけではなく、すべての人に役立つ応用芸術であるべきだという主張を持ち続けた。代表建築には、現在ヴィルヘルム・ラウリッツェンターミナルとして知られるコペンハーゲン空港第1ターミナル (1939年)、フレデリクスベルクのRadiohuset放送ビル (1945年)、コペンハーゲンの音楽ホールVega (1956年)、米国ワシントンD.C.のデンマーク大使館 (1960年) などがある。adf-web-magazine-carl-hansen&son-vega-foyer-10

1894年9月10日にデンマーク・スラゲルセの町で生まれたヴィルヘルム・ラウリッツェンは、1912年にソロ・アカデミー高校、1921年にコペンハーゲンの王立芸術アカデミー建築学校を卒業すると、その翌年Tegnestuen Vilhelm Lauritzen (今日のVilhelm Lauritzen Architects) を設立。その才能はインテリアデザインにまで及び、ドアハンドル、灰皿、手すりからランプ、ソファ、椅子まで、生涯にわたりあらゆるものを生み出した。


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