バング&オルフセン日本橋のオープン5周年特別企画
富山に本社を持つ建築設計事務所 五割一分がピエール・ジャンヌレの家具を展示する「音のある暮らし」を、2023年9月25日(月)から10月15日(日)まで、バング&オルフセン日本橋にて開催する。バング&オルフセン日本橋は、内装設計・インテリアスタイリングを五割一分が手掛け2018年にオープン。2023年9月25日に5周年を迎え、本展は5周年を祝した特別企画展。
ピエール・ジャンヌレの家具で、「音のある暮らし」をテーマとしたインテリア空間を演出
期間中は、インドの家具工房「ファントム・ハンズ」が製作する、ピエール・ジャンヌレらがチャンディーガル都市計画のためにデザインした一連の家具シリーズを「音のある暮らし」をテーマに14アイテムを展示。これだけの種類が一度に見られるのは貴重な機会となる。
フランスミッドセンチュリーを代表する建築家ピエール・ジャンヌレは、1950年代初期、インドの新都市チャンディーガルの建築群のために多くの家具をデザインした。その一連の家具を、ピエール ・ジャンヌレのデザイン思想とインドの職人技術を今に継承するインドの工房「ファントム・ハンズ」が、オリジナル図面をもとにリエディションとして再生産。ファントム・ハンズで製作される家具の特徴は、当時と同じ手仕事による「工芸家具」という点でありながら、他の追随を許さない圧倒的な職人の技術と製品のクオリティの高さにあり、世界でも高く評価されている。
Pierre Jeanneret ( ピエール・ジャンヌレ )
1896年スイス生まれの建築家。ル・コルビュジエの従兄弟であり、1922年からはコルビュジエと事務所を設立し協働した重要なパートナーとなる。1950年代初期、コルビュジエとともにインド北部・パンジャブ地方の新都市 (チャンディーガル) 計画 に参加し、チャンディーガルの都市空間から建築物、家具までを総合的にデザインするという重要な役割を果たした。途中コルビュジエがプロジェクトを離脱した後もチーフアーキテクトとしてインドの近代建築の発展に寄与。1951年から14年間滞在し、1965年に病気のためにインドを離れた。1966年の没後、ジャンヌレの意思に従い遺灰はチャンディーガルのスクナ湖に撒かれた。
Phantom Hands (ファントム・ハンズ)
インド南部のバンガロールにある工房。インド各地から実績のある木工職人、木材研磨職人、籐編み職人、椅子張り職人などが集まり運営されている。クオリティの高い家具製品一つ一つが、何世紀にもわたり世代から世代へと受け継がれてきた手業の知恵と技能の集大成。土地の素材や職人の技を活かし素晴らしいデザインを残したピエール・ジャンヌレたちに敬意を表し、その技術を絶やさないよう持続的なものづくりを行っている。
Bang&Olufsen 日本橋 (バング&オルフセン日本橋)
1925年にデンマークで創業した、世界的なオーディオ・ビジュアルブランドの日本橋店。著名なデザイナーを起用しデザイン性の高い製品の数々は、MoMA(二ューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションに選ばれている。部屋の広さや形、配置などに関わらず、どのようなシーンでもバランスの取れた音を奏でるよう設計され、デザインだけでなく、人の暮らしに寄り添った自然な音空間を作り出す機器にこだわり続けている。
五割一分(ごわりいちぶ)
富山に本社を置く1972年設立の建築設計事務所。2004年に社名を株式会社五割一分に改め、富山市内にインテリアショップ、ギャラリーを併設したオフィスを開設。2013年東京・神田神保町に51%Tokyoを開設、2021年に現在の代々木へ移転。建築設計、家具の販売をはじめ、広告・アートディレクションまで手掛けている。「美しいと思えるモノ」の全ての垣根を超えて、様々なアイテムを独自の視点で編集し展開している。
「音のある暮らし」開催概要
会期 | 2023年9月25日(月)~10月15日(日) |
時間 | 10:30 - 20:00 |
会場 | バング&オルフセン日本橋 |
料金 | 無料 |
主催 | バング&オルフセン日本橋 |
特別協力 | 株式会社五割一分 |
URL | https://onl.tw/ZSUmnhE |