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現代アーティスト中野裕介 - パラモデル個展「まちがeる読み、iかれた挿し絵」展

銀座 蔦屋書店は、GINZA SIXの6階にあるアートウォールギャラリーで2021年3月1日(月)から2021年3月14日(日)まで「まちがeる読み、iかれた挿し絵」展を開催する。本展はアートユニット「パラモデル」のメンバー・中野裕介のソロ作品集『まちがeる読み、iかれた挿し絵 中野裕介/パラモデル 2010-2020 Paradoxical Reading, Plastic Paratext - Yusuke Nakano / PARAMODEL 2010-2020』の刊行に合わせ個展を開催。会場では、中野が「メタフィジカルな図画工作」と語る、哲学的であり詩的な作品を、刊行された書籍と共に展示する。​

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プラレールやミニカーなど身近な玩具や日用品を用いたインスタレーションで、現実を仮想的な「遊び」の空間へと塗り替えてきたパラモデル。今回のソロ作品集は、大規模な空間表現と並行して中野が制作を継続してきた「文学・哲学・マンガ・建築・郷土文化・古典芸能」など古今の「書物」からの触発にもとづく、「青焼き」による図面的描画やテキスト、絵画、立体作品などを中心に2010~2020年の活動を紹介する。図書館勤務で深まった書物自体への興味、図像と言葉をめぐる往還を経て、「挿し絵の果て」で「遊」び続ける中野の、集積であり新たな創作のはじまりでもある一冊。

それは、ペーパークラフトのように薄っぺらで偽物的、どもりで下手くそ、つねに未完成で物足りず、文脈外のへき地にあって、根本的無知を補うメモランダム、誤読の図解でマイナー調の奇妙な挿し絵……などと自嘲・自重もしながら、僕はただただ思案や制作を続けてきました(レールのおもちゃを使おうが鉛筆を使おうが、すべては単に「挿し絵の果て」 でした)。

中野裕介 / パラモデル

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中野裕介 / パラモデル プロフィール

1976年東大阪生まれ。2002年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画修了。2001年同大学の林泰彦と共同制作を開始、2003年よりユニット名を「パラモデル」に。趣向の異なる二人の合流・触発のもと、メタフィジカルな「模型遊び」をテーマに多様な形式の作品を発表。造語「パラモデル」や玩具「プラレール」使用の発案、作品名「paramodelic-graffiti」、「終わらない工事現場」など、中野が概念化し、拡張されたイメージも多い。2011~2017年の図書館勤務を経て、個人活動では、描画-テキスト-空間表現を軸に、文学・哲学・マンガ・建築・郷土文化・古典芸能などを横断する創作を続けている。2017年より京都精華大学芸術学部特任准教授。

「まちがeる読み、iかれた挿し絵 中野裕介 / パラモデル 2010-2020」展情報

会期2021年3月1日(月)~2021年3月14日(日)
会場銀座 蔦屋書店内 アートウォールギャラリー(スターバックス内)
主催銀座 蔦屋書店
協力MORI YU GALLERY
URLhttps://bit.ly/37XJuup