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老舗家具メーカーの修理集団が挑む新事業

マルニファニシングはリノベーション家具の通販サイト「MARUNI FURNISHING」を2022年7月7日にリリースした。グループ企業で90年以上の家具製造の歴史を誇るマルニ木工の豊富なアーカイブを生かし、中古家具市場で需要の高い1960〜70年代の家具を中心に現代の感覚を添えてリメイク。ただのレトロではない新鮮な姿でいまに蘇らせ、オンラインストア限定で販売する。リリース第一弾として、1952年から1976年製の証である孔雀マークの付いたデルタチェア、ソファ、テーブルなど10点を販売。今後も様々なアイテムをアップしていく予定。adf-web-magazine-maruni-furnishing-10

歴史のあるデザイン × 卓越した修理技術 = リノベーション家具

マルニ木工のラインナップには時代ごとに変遷がある。特に家庭のインテリアの主役が木工家具だった1960年代のモデルは、今の時代には見られないレトロさや重厚さが顕著で、中古家具市場で人気を博している。それらをただ元通りに直すのではなく、特徴的なデザインを活かしながら塗装直しや張り替える座面のチョイスなどで現代のエッセンスを取り入れることで、独特の雰囲気を醸し出す家具が誕生する。新品ともヴィンテージ家具とも異なるこれらを「リノベーション家具」と名付け、修理による新たな価値が付加され、ECサイト限定で販売される。

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左)minä perhonen(ミナ ペルホネン)のファブリックを張ったデルタチェア 右)Kvadrat(クヴァドラ)のファブリックを張ったショパン アームチェア

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つくった家具を無駄にしないマルニグループのサスティナブルな取り組み

本サービスはかつてホテル・レストランなどの大型施設や家庭で使われていたユーズドの家具をベースモデルとして活用し、本来であれば処分されてしまう資源を“新たな製品へと生まれ変わり循環させていく”マルニファニシングのサスティナブルな取り組みでもある。マルニ木工は資源調達や製造プロセスにおけるサスティナビリティポリシーを掲げているが、マルニファニシングでは製造された家具のその後を請け負い、修理して家具を使い続けていく行動を促進することで家具製造メーカーとしての責任を果たしていく。これはSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に合致している。愛するものを長く使い続けることや、リメイクして使うことの価値が見直されているいま、家具修理の全工程を担える立場であるからこそ、提供できる新しい価値が提案されている。adf-web-magazine-maruni-furnishing-4adf-web-magazine-maruni-furnishing-8adf-web-magazine-maruni-furnishing-5

マルニファニシングについて

卓越した家具職人の技術や、著名なデザイナーとのコラボレーションシリーズを展開するマルニ木工。そのグループ会社で、木工家具の修理を専門に請け負うのがマルニファニシング。マルニファニシングでは、眠っている家具を引き取り、修理やアップサイクルを通し、長く大切に使える商品を提供し、持続可能な社会に貢献。オリジナルの図面をもとに、張り替えから塗装まで修理の全工程を一貫して自社工場で行う修理環境を整えており、過去のモデルでも安全かつ快適に使えるように修理が可能。長い間家庭で使用されたマルニ木工の家具は「壊れてしまったので直したい」「思い出のある家具をまた使えるようにしたい」という声が多く、様々な修理の要望に応えてきた。