限定365脚のバルセロナチェアとMRコレクション
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが校長を務めたドイツの総合的造形教育機関バウハウスの創立宣言(1919年)より今年で100年となったことを記念し、Knoll (ノル) はミースがデザインしたバルセロナチェアを限定製造。このアニバーサリー・エディションのバルセロナチェアは全世界で365脚のみ製造され、バウハウス創立100年およびKnollとミース作品との長年にわたるパートナーシップを記念し、エディションナンバーがつけられる。日本では北青山のショールームで全世界限定365脚のうちの2脚を展示販売される。
バルセロナチェアは、1929年バルセロナ万国博覧会のドイツ館として建設されたバルセロナ・パビリオンの設計をミースが手がけた際に、スペイン国王のためにデザインしたもの。ミースはイリノイ工科大学で、後にKnollの創業者の妻となるフローレンス・ノルの指導者であり、また友人でもあったため、1953年にバルセロナチェアの製造権を正式にKnollに譲渡する。それ以来、バルセロナチェアは建築史のみならずデザインの歴史においてもKnollの名を世界に知らしめる象徴となる。
合わせて、Knollはアニバーサリーイヤーに新しいファブリックやレザーにリニューアルしたMRコレクションの販売をスタートする。MRコレクションのエディションにも、バウハウス100周年の特別な刻印が押される。また、同じくバウハウスで活躍したテキスタイルデザイナーのアンニ・アルバースデザインのファブリックを使ったベルトイアサイドチェアのシートパッドが限定発売される。
「Knoll celebrates Bauhaus ミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤー」展
バウハウス創立100年アニバーサリーエディションの発売に合わせて、Knollの北青山店では、バウハウスを代表するデザイナーであるミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤーの2⼈に焦点をあてた特別展⽰、「Knoll celebrates Bauhaus ミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤー」展を同時開催する。現在もKnollで製造、販売されているミースのブルーノチェア、ブロイヤーのチェスカチェア、ワシリーチェアなどは、バウハウスの時代に誕生したプロダクト。その当時、カンチレバー(⽚持ち構造)とスチールパイプを使った椅子の開発および量産化は革新的な出来事であった。そこにフォーカスしながら、Knollの現行プロダクトの展示だけではなく、ミースのトゥーゲントハットチェアやブロイヤーのS35などのヴィンテージプロダクトを合わせて展示し、バウハウスのデザインスを紹介する内容となっている。特別展示のプロダクトは、椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた膨大な20世紀のすぐれたデザインの家具コレクションの一部が展示される。
展示概要
タイトル | 「Knoll celebrates Bauhaus ミース・ファン・デル・ローエとマルセル・ブロイヤー」展 |
会期 | 2019年10月18日(金)~11月2日(土) |
時間 | 11:00-19:00 *会期中無休・入場無料 |
会場 | ノルジャパンショールーム 〒107-0061 東京都港区北青山1-2-3 青山ビル1F (地下鉄銀座線・半蔵門線・大江戸線「青山一丁目」駅0 番出口直結) Tel. 03-6447-5405 Fax. 03-6447-5406 |