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海外で仕事をする人のためのおすすめ DIY工具

ここ最近、自粛で家にいる時間が増えて家の補修や改装などのDIYに取り組み始めた人から、どの工具を買えばいいのかおすすめを教えて欲しいという質問をよくされます。その中には、海外と日本を行き来している人や日本在住の外国人の方も多く、できれば日本以外の国でも使える工具が知りたいというちょっと特殊な要望もあります。また、海外で仕事をすることを考えているアーティストやデザイナー、職人、技術者などは、仕事道具を日本から持って行くか現地で調達するか悩むところでしょう。

DIY用のおすすめ工具はネットで検索すれば色々な情報が出てきますが、海外でも使える工具となると、現地で何が手に入り、何を手に入れづらいか、規格の違いはどうか、持って行く際に注意すべきことは何か、どのメーカーが海外でも有名なのかなど、需要がニッチすぎるのか、そのあたりの情報を教えてくれるサイトは中々見当たりません。そこで、実際に私がドイツで活動したりヨーロッパの各地のホームセンターを回ったりして収集してきた情報をもとに、海外にも持っていける工具のおすすめや注意点、日本と海外の工具の違い、持って行く前に知っておきたかったことなどをまとめました。

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ベルギーの工具屋にて撮影。海外でもマキタ製品は職人に支持されている。

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ポルトガルのホームセンターにて撮影。BOSCHやBlack & Deckerは日本と同じモデルが売られている。

押しと引き、刃物工具の違い

知っている方も多いかもしれませんが、まず注意しなければならないのが日本と欧米では、ノコギリやカンナなどの刃物工具の使い方が違うということです。日本ではノコギリもカンナも引いて切るのに対し、西洋のノコギリやカンナは体重を乗せて押して切ります。最近は海外のホームセンターでもJapanese Sawという名前で日本式の引いて切るノコギリを売っているところも多いので、日本から持っていかなくても手に入れることはできます。ですが、品質が微妙なものも多いので、切れ味や使い心地にこだわる人は持参する方が良いでしょう。特に日本式の引きカンナは入手困難です。ノミは海外にも昔からあるので普通に手に入りますが、高品質のものを求めるならこれも日本製のものを持って行く方がいいでしょう。

電圧と設計コンセプト、電動工具の違い

電動工具に関しては、まず電圧の違いが問題になります。日本の一般家庭の電圧が100ボルトなのに対し、海外では200ボルトが主流です。それなので、ほとんどのコード式の日本製電動工具は200ボルトの国では変圧器がないと使えず、日本から海外に持って行って使用するのは現実的ではありません。したがって、現地で購入することになると思いますが、いざ現地で購入しようとすると日本のものより大きく重く、安全機能がやたらと付いていて、使いにくい電動工具が多いという問題に直面するでしょう。

特にその違いが顕著に現れるのが丸ノコです。日本の一般的なコード式の丸ノコは、刃のサイズが165ミリの場合、重さが3kg前後で片手でも使えるのに対し、海外製のものは刃のサイズが160ミリでも4〜5kgは重さがあり、しかも安全機能によって両手で持たないと使えないものもあります。日本のように片手で使える取り回しのいい丸ノコを海外で求めようとする場合、選択肢がDIY向けの小型機か、バッテリー工具になってしまうでしょう。ただし、電圧が高い分、小型のものでもコード式はパワーがあります。丸ノコの替え刃に関しては125ミリや165ミリなどバッテリー式の丸ノコでよく使われるサイズの刃は海外でも入手可能です。

日本の電動工具は小さく軽く、取り回しがきいて片手でも扱っても疲れにくく、軽快に使えることを意識した設計のものが多いのに対し、海外のものは体の大きな欧米人に合わせているのかサイズも大きく、頑丈で安全に使えるものを意識した設計になっていることがこの違いの大きな要因となっているのだと思います。

作業の工程を比較すると、日本製丸ノコの場合:サイズを測ってしるしをつける→片手でガイドをあて、もう片方の手で丸ノコを持って切る→丸ノコとガイドを置いて素材を持って行く。

海外製丸ノコの場合:サイズを測ってしるしをつける→しるしに合わせてガイドレールを素材の上に乗せ固定する→ガイドレールの上に丸ノコをはめて両手で丸ノコを抑えながら切る→丸ノコを外して置く→ガイドを外す→素材を持って行く。

というように日本製のものを使ったときよりも海外製のものを使った時の方が少し工程が多くなることがあります。

電動インパクトドライバーに関しては、日本のものより海外のものの方がスリーブ(ビットをはめる差込口)の奥行きが浅いという規格の違いがあります。日本の電動インパクトドライバーの差込口の主流は、Aタイプといわれる13ミリのものですが、海外ではBタイプと言われる9〜9.5ミリの差込口が主流です(日本でもエア工具メーカーがBタイプの差込口を採用していることがあります)。海外で買ったBタイプ用のドリルやビットをAタイプに差し込んで使うことは可能ですが、一発でカチャっと、はめることはできないので少し使いづらいかもしれません。逆に海外で主流のBタイプの電動インパクトドライバーに日本製で主流のAタイプのビットをはめようとすると、差し込むことはできても規格の違いから固定できない場合があります。それなので、バッテリー式のインパクトドライバーに関しては海外でBタイプのものを買って日本に持ち帰ってくるより、日本でAタイプのものを買って海外に持って行く方が汎用性が高いと言えるでしょう。

バッテリー工具に関しては次に詳述しますが、基本的に日本と同じような規格で売っていることが多いですので、取り回しのきく工具を使いたいのなら日本からバッテリー工具を持って行くか、現地でバッテリー工具を購入するのが良いでしょう。日本から持って行く場合、日本用の充電器は変圧器がないと使えない可能性が高いので、充電器が何ボルトまで対応しているか、現地で日本と同じ規格のバッテリーや充電器が売ってあるかが問題となってきます。

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