展示概要
ATELIER MUJI GINZA Gallery1では、MASHIKO Productとの協働による「栗の木プロジェクト」の一環として「考える。益子の新しい伝統に向けて」展を2019年11月29日から2020年3月8日まで開催。「栗の木プロジェクト」は、イタリアデザインの巨匠エンツォ・マーリ (Enzo Mari 1932 - ) との対話から生まれた取り組み。「目先の経済を優先するのではなく、栗の木を植えるように長く持続し未来の人々に実りをもたらすこと」を目指した展示とイベントを開催している。
今回で三回目となる本展のテーマは「考える」。はじまりは、エンツォ・マーリが1970年代にダネーゼ (DANESE) 社のため、磁器工房の職人とともに手がけた器のシリーズ 「SAMOS」。その手法とは、作家による工芸的な手仕事でも工業製品でもない、職人とデザイナーが対等に対話することによってクオリティを生み出す手仕事の在り方。MUJIはその哲学からの発想を得ることによって独自のワークショップの実験を行なっている。ワークショップは、日常で使える器として関東圏を中心に親しまれる益子焼の産地を舞台に、現地の作家とATELIER MUJI GINZAが構成したデザイナーを含むチーム、計11名によって六日間に渡り繰り広げられた。本展では、そのプロセスを語る約150点以上の試作やツール、さらに「SAMOS」2点が展示される。
今回の展示は益子焼の新たな伝統に向けた長期プロジェクトのローンチであり、MUJIは今後もワークショップを継続し、メソッドを進化させていく予定。「多くの職人たちは、自動的に手を動かし、考えることなく“伝統”を右から左へと 継承している」というエンツォ・マーリの言葉について、自身の頭で考えることからはじめ、手を使って新たなメソッドと形を模索する。
MASHIKO Product
2018年に発足した益子町と益子町の民間の作り手が共同でデザイン企画開発を行う制作グループ。益子焼をはじめ町に根付いた様々な手仕事をデザインの視点から解釈しなおして新たな益子ブランドとして創出していく試みを行っている。また、2019年には益子焼の新ブランドBOTE&SUTTOを深澤直人のデザインディレクションで開発。
展示会情報
展示会名 | 考える。益子の新しい伝統に向けて |
会期 | 2019年11月29日(金)2020年3月8日(日) |
時間 | 10:00-21:00 ※店舗休館の場合は、それに準じます。 ※イベント等によって展示品の一部がご覧頂けない日時がございます。 |
会場 | 無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1(入場無料) |
所在地 | 〒 104-0061 東京都中央区銀座 3-3-5無印良品 銀座6F |