表現の幅を広げて挑む新たな目的地を探す
月極ではグラフィックデザイナー / アーティストGUCCIMAZEによる個展「DEST」を2023年5月21日(日)から6月11日(日)まで開催する。2020年にDIESEL ART GALLERYで行われた初の個展「MAZE」を経て、3年ぶり2度目の個展となる今回のテーマは、表現者として新たに「DEST(DESTINATION) = 目的地」を探す旅路の視覚化。彼の原点である西海岸のサーフカルチャーやモーターカルチャーを彷彿させるグラフィック作に加え、巨大なキャンバスへの手書き作品を含めた、GUCCIMAZEの新たな可能性を感じられる新作約12点を発表する。
メタリックな質感とサイケデリックな色彩が「Chrome Type」というデザイン的ムーブメントのパイオニアとして、その名を世界に轟かせたGUCCIMAZE。デジタルだから可能にした独自の立体感や奥行き、そしてグラフィティー感あるタイポグラフィーで、国内外の様々なクリエイティブワークを行ってきた。音楽関係ではFetty Wap、Post Maloneへのグラフィック提供やFlying Lotusのアルバムタイトルロゴ制作、企業案件ではGoogle、SONYへの作品提供、アパレル関係ではCalvin Klein、UNDERCOVERへの作品提供、さらに2022年にはadidas Originalsとのコラボレーションスニーカー「Ozrah by GUCCIMAZE」を製作し世界中で発売。
そんな順風満帆に見える彼が、掲げた本個展のテーマが、DEST(DESTINATION)= 目的地。というのも、ここに来て現在の自分に明確な目的・目標がないという。ノートに好きなレタリングやグラフィティを描き続けていた少年時代を過ごし、美大へ進学、デザイン事務所勤務を経てフリーランスのデザイナーとしてのクリエイティブワークを軸に活動してきた彼は、物心が付いた頃から目指していたグラフィックデザイナーとしての目標を達成してしまっていた。それでも絵を描くこと、製作することが好きな彼は、止まることなく動き続けることを選択し、不明確な目的地(DEST / DESTINATION)へ向かって歩き出す。ディーゼルアートギャラリーでの個展から、約3年ぶり2度目の個展である「DEST」は、新たな目的地を探す旅の第一歩。模索しながらも進もうとする姿を視覚化した内容で、新たな未来への挑戦を表現したもの。目的地を探す旅となる本個展で、まず考えたのがGUCCIMAZEとしての原点回帰。注目すべきは、今まで発表してこなかった手書きによる巨大なグラフィック作品。下書きを全て手書きで行う彼の原点の1つであり、新たな目的地を導き出すための手法の1つだった。さらに、カルチャー的ルーツに基づき製作したのが、日本を代表するサーフブランド「ジャスティスサーフボード」別注のオリジナルサーフボード。独自なスタイルを彷彿させる鋭利的ラインで形どられた特別なサーフボードとなった。他にも、目的地へと向かうための「乗り物」をモチーフにしたアメリカ西海岸で生まれたローライダー系の文化を彷彿させるグラフィック作品や、3DCGアーティスト AsahiNaや韓国のグラフィックアーティスト WRECKとのコラボレーション作品など、GUCCIMAZEの表現の幅広さが見れる新作のみの展示となる。
GUCCIMAZE
1989年、神奈川県生まれ。グラフィックデザイナー / アーティスト。主な作品にFetty Wap、Post Maloneへのグラフィック提供、Flying Lotusのアルバムタイトルロゴ制作など。そのほかSEIKOとのコラボアイテム制作やCalvin Klein、UNDERCOVER、Google、SONY、BOILERROOMといった企業への作品提供も行なっている。コーポレートワークではブランドロゴのみならず、エディトリアルデザインやウェブサイトまで手がける。主な展示に、個展『MAZE』(Diesel Art Gallery、2020)、河村康輔、Yoshirottenとのグループ展示『CHAOS LAYER』(Gallery Tsukigime、2021)。2022年にはadidas OriginalsとのコラボレーションスニーカーOzrah by GUCCIMAZEを発表し、全世界で発売。
GUCCIMAZE Solo Exhibition 「DEST」開催概要
会期 | 2023年5月21日(日)から6月11日(日)まで |
時間 | 14:00 ~ 20:00(木 ~ 土) / 13:00 ~ 19:00(日) |
入場 | 無料 |
会場 | 月極 |
販売URL | https://gallerytsukigime.myshopify.com/ |