チームラボの新作《不可逆の世界》が世界最大級の現代アートフェア「アート・バーゼル2022」で展示
国際的なアートコレクティブ、チームラボの新作《不可逆の世界》が、スイス・バーゼルで開催中の「アート・バーゼル2022」にて、2022年6月19日まで展示される。《不可逆の世界》は、現実世界と同じ時間の流れの中で、朝が訪れ、夜がはじまり、季節が移り変わる。人々の生活は、現実の時間帯や天候によって変わりながら、季節とともに祭や行事が行われていく。日々、様々な物語が加わっていきながら、人々の営みが恒久的に続いていく様を表現した作品だ。
《不可逆の世界》The World of Irreversible Change
この作品は、いつかの時代のどこかでもあり、今のここでもある。
作品世界は、鑑賞者のふるまいの影響を受け、鑑賞者が作品に触れると、近くの者同士は争いをはじめ、争いはやがて町全体に広がり、火に包まれる。そして炎は一年以上続き、人々は死に絶え、町は焼き尽くされる。
誰一人いない荒廃した町にも、現実の時間とともに、日が昇り、日は沈み、春夏秋冬の時が流れ、数か月後には、焼け跡に新しい草花が芽吹く。草花は、日々移り変わっていきながら、長い時間を経て、深く生い茂り、花々の移ろいを毎年繰り返しながら、永遠と続いていく。
この作品は、世界が一度燃えはじめると、燃える前の世界をもう二度と見ることはできない。そして、鑑賞者もその結果の当事者である。
《不可逆の世界》「アート・バーゼル2022」展示概要
会期 | 2022.6.16(木) - 6.19(日) |
会場 | Messe Basel |
時間 | 11:00 - 19:00 |
ウェブサイト | https://bit.ly/3tHwx2C |