「〜でなくもない」作品が広げる世界を楽しむ
グループ展「Not Quite」がPARCELで2024年5月18日(土)から6月30日(日)まで開催中。展示に参加するのは4人のアーティスト、デザイナー、ショップオーナーで、家具や物がもつ従来の⽤途からそれらを切り離すことでデザインすること、形を⽣み出すことと形そのものについて考察している。
タイトル「Not Quite(~でなくもない)」にあるように、⾒慣れている視点からはみ出ている作品を中心に展示されており、これら居⼼地の良いカテゴリーを⾶び出してしまっている「〜でなくもない」作品や審美眼を通して、デザインとアートのいびつかつ奇妙な相関関係を見、形を楽しめる構成となっている。
展示作品例
参加アーティスト
イ・カンホ / Kwangho Lee
弘益大学校にて金属工芸とデザインを学んだ後、韓国のソウルを拠点に活動。身の回りにある素材から、さまざまな日用品をつくっていた農業家の祖父の影響を受け、幼少期から自らの手で身近な素材をもとに新たに作り出すことに楽しみを見出してきた。その体験をもとに、日常のものに新たな意味と機能を与える手法で日々制作を続けている。最近は、素材が別の素材と結びつく瞬間を発見することをテーマに次々と新作を発表している。
Design Miami/Basel で審査員特別賞(2009年)、韓国政府文化部の Artist of the Year(2011年)、Yaol/韓国文化遺産協会の Young Craftsman of the Year(2013年)、Designer of the Year(2017年)など受賞多数。
橋本 知成 / Tomonari Hashimoto
1990年和歌山県生まれ。2012年京都教育大学教育学部美術領域専攻を卒業。2014年金沢美術工芸大学大学院工芸専攻陶磁コース修了。2017年金沢美術工芸大学大学院博士後期課程工芸研究領域陶磁分野を修了。
Kyoto Art for Tomorrow−京都府新鋭選抜展 2019で産経新聞社賞(2019年)、神戶ビエンナーレ 2015現代陶芸コンペティションで準大賞(2015年)など受賞多数。Victoria and Albert Museum、LOEWE Foundation、Park Hyatt Kyoto、HOTEL THE MITSUI KYOTOなどにコレクションされている。
太田 琢人 / Takuto Ohta
1993年、フランス生まれ。2017年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。2022年東京藝術大学美術研究科デザイン専攻修士課程卒業。物と人間のコミュニケーションについて興味があり、日常の観察の中で新たな視座の発見を作品へ変換する。特定の分野に固執せず、プロセスや考え方の流動性と多元的思考を大切にしている。
矢口 周太郎 / Shutaro Yaguchi (YOU ARE WELCOME)
「YOU ARE WELCOME」オーナー、プロップスタイリスト、プロダクトデザイナー。2018年にショップ「YOU ARE WELCOME」をスタートさせる。80年代以降のポストモダンデザインを筆頭に、前衛的で挑発的な造形美のものを中心に、様々な年代やジャンルのアイテムをセレクト。矢口周太郎によるオリジナルの什器も展開している。雑誌やCDジャケット、広告やミュージックビデオの美術/プロップスタイリングも手がけ、アートやプロダクトのデザインも行う。ARTS&SCIENCE KYOTO(京都)でPOP UPなども開催している。
グループ展 「Not Quite」開催概要
会期 | 2024年5月18日(土)~6月30日(日) |
時間 | 14:00~19:00 |
会場 | PARCEL |
休館日 | 月火祝日 |
URL | https://tinyurl.com/3mns445a |