再生ペットボトル繊維 約250本を使用した光のアート
XRやAI等の先端技術で社会課題の解決に取り組むワントゥーテンは、日本に初めて設置されたゲート型商用量子コンピューター「IBM Quantum System One」から着想したインスタレーションアート「ChaosLike」を制作。2022年10月13日、14日に日本科学未来館で開催された「IBM Tokyo Lab. Science for the Future サイエンスを加速するテクノロジー」の会場にて発表した。
量子コンピューティングなどテクノロジーが進歩する一方で、持続可能な循環型社会の実現もより重要視されている中、ワントゥーテンは廃棄されたペットボトルをポリエステル繊維として再生した素材をインスタレーションアートの主なマテリアルとして採用。制作に使用した約250本の再生ペットボトル繊維は、月額課金型コミュニティプラットフォーム「ENU(エヌ)」で活動している伝統産業のつくり手「京都西陣ふくおか」がサステイナブルなものづくりの為にプロデュースしているものを使用している。
インスタレーションアート「ChaosLike」
幅3.5メートル、奥行き3.5メートルのスペースに、長さ3.5メートルのペットボトル再生繊維約250本を天井から吊り下げてつくられた巨大な糸のボリュームを制作。この巨大なボリュームに綿密に計算・制御された幾筋もの光を投射することで真っ暗な会場の中空に立体的な光のアート作品を生み出す。
作品ステートメント
未来の世界はどうなっているのだろう。近年では予測不可能な事態が次々と起きている。しかし本来時間的・空間的に連続なこの世界は、ミクロな世界においてどこかで繋がっているはずである。混沌としたように見える世界で量子コンピューターは何を明らかにするのか。人類が前に進むための糸口がそこにはあるのかもしれない。
月額課金型コミュニティプラットフォーム「ENU(エヌ)」
「ENU(エヌ)」は、日本各地で社会課題の解決に取り組む「つくり手」たちの活動プロセスを発信し、その「つくり手」を応援したい「ファン」とつながることができる月額課金型コミュニティプラットフォーム。「ファン」は「ENU(エヌ)」が提供するファンコミュニティ機能、サブスクリプション機能、ライブコマース機能、ストア機能などを通して「作り手」の社会課題解決活動を応援・支援し、商品を購入することができる。
「京都西陣 ふくおか」 福岡裕典(西陣織)
明治35年に創業し、西陣の地で、帯や能装束等の伝統的な西陣織を製造している。20数年前から新しい取り組みとして、炭素繊維特殊織物の開発を行い、意匠性の高い炭素繊維の織物として注目を集めている。
IBM Quantum System One
IBM Quantum System One は、世界初の商用統合量子コンピューター・システムです。研究への活用にとどまらず、量子コンピューティングの価値を世界中に提供する。
ワントゥーテン / 1→10,Inc.
人間の永遠の課題ともいえる『退屈』に挑み、人々の好奇心を掻き立て『没頭』を生み出すことをミッションとしている。先端テクノロジーによる社会課題解決をテーマに、最先端のAI技術を駆使したサービス開発や、プロジェクションマッピング・XRを活用した数々のプロジェクトを日本国内及び世界各国で展開する。ドバイ万博日本館のデジタルシフト施策の企画製作、大阪・関西万博デザインシステム、旧芝離宮恩賜庭園や二条城、名古屋城でのライトアップイベント「YAKAI by 1→10」の企画・総合演出、また、月額課金型コミュニティプラットフォーム「ENU」、デジタルツイン空間でのメタバース「QURIOS」など先進的なプロジェクト多数。