人間存在を問うリアルな彫刻作品と対話する特別な時間
大阪関西国際芸術祭2025の一環として、安藤忠雄設計による大阪文化館・天保山(旧サントリーミュージアム)でハイパーリアリズム彫刻に焦点を当てた展覧会「リシェイプド・リアリティ」が2025年6月28日(土)から10月12日(日)まで開催されています。本展はスペイン・ビルバオ美術館やオランダ・ロッテルダムのクンストハレなど、世界各地で高い評価を受けた巡回展の日本初開催となります。NPO青山デザインフォーラムは公式メディアパートナーとしてStudy:大阪関西国際芸術祭 2025をサポートしています。
本展ではリアルすぎる彫刻表現を通して「人間とは何か?」という根源的な問いを投げかけます。変容した身体や異形のフォルムが鑑賞者の感覚と価値観を揺さぶり、大阪・関西万博が掲げる「いのち輝く未来社会」にも通じる、生命のリアリティに迫る体験を提供します。
出品作家には、ロン・ミュエク《Untitled (Man in a sheet)》、サム・ジンクス《Woman and Child》、マウリツィオ・カテラン《Ave Maria》など、世界的に著名な27組のアーティストが名を連ねており、全39点の作品が展示されています。彫刻とは思えないほどの精密な表現は、観る者に強烈な印象を与えます。

Ron Mueck《Untitled (Man in a sheet)》/1997/Silicone, fiberglass, latex, polurethane foam, fabric/34 x 48,5 x 50 cm/Olbricht Collection
© Ron Mueck/Courtesy of Olbricht Collection and Anthony D'Offay, Lomdon/Photo: Joachim Fliegner, Bremen

Sam Jinks《Woman and Child》/2010/Mixed Media/145 x 40 x 40 cm/Edition of 3/Collection of the artist
© Sam Jinks/Courtesy of the artist, Sullivan+Strumpf, Sydney and Institute for Cultural Exchange, Tübingen

Maurizio Cattelan《Ave Maria》/2007/Polyurethane, paint, clothing and metal/70 x ø 12 cm (x 3)/Private Collection
Installation view/ Photo by Atsuhiro Miyake
会場である大阪文化館・天保山は、建築家・安藤忠雄氏によって1994年に設計された建築で、大阪湾を望む印象的な外観と静謐な内部空間が展示と共鳴し合い、鑑賞体験をより深いものにしています。会期中には展覧会コーディネーターであり、キュラトリアル・コレクティブ「HB.」の共同代表でもある三宅敦大氏によるギャラリーツアーが全12回実施されます。作品の見どころに加え、制作時の背景や作家の意図、展示の構成など、普段は知ることができない解説が行われる貴重な機会です。
「リシェイプド・リアリティ」展 ギャラリーツアー開催概要
| 開催 | 2025年6月28日(土)/7月12日(土)/7月20日(日)/7月21日(月・祝)/7月22日(火)/7月23日(水)/8月10日(日)/8月11日(月・祝)/8月23日(土)/9月6日(土)/10月11日(土)/10月12日(日) |
| 時間 | 各日14:00〜(約1時間) |
| 場所 | 大阪文化館・天保山5F 展覧会会場入口 |
| URL | https://tinyurl.com/2yp88hf6 |

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