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展示概要

ポーラ ミュージアム アネックスにて舘鼻則孝の個展「It’s always the others who die」が2019年11月22日(金)から12月22日(日)まで開催される。本展の会場となるポーラ ミュージアム アネックスは、ポーラ銀座ビル三階にスペースを構えており、ポーラコレクションから現代アートまで多彩な企画展が行われている。

本展では、舘鼻の作家としての主題とも言える「日本独自の死生観」から着想を得た新作『アローズ』が初公開。職人の手仕事で1本1本、丁寧に仕上げられた矢を225本も使って表現した作品。その他に、舘鼻が近年精力的に取り組んでいるペインティングシリーズからは作家史上最大となる横幅6メートルにもおよぶ作品が展示される。また、舘鼻の代表作である花魁の高下駄から着想を得たレディー・ガガの履く『ヒールレスシューズ』からも最新作が展示される。加えて、ポーラ銀座ビル一階のウィンドウディスプレイにはクリスマスシーズンに合わせて『ベビーヒールレスシューズ』を展示するアートインスタレーションが展示される。

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Arrows, 2019 ©2019 NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

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Heel-less Shoes, 2019 ©2019 NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

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Baby Heel-less Shoes, 2019 ©2019 NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

GION Studio430 Union Ave #2RBrooklyn NY 11211USA

Embossed Painting, 2019 ©2019 NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of KOSAKU KANECHIKA Photo by GION

展覧会によせて 舘鼻則孝

作家としての創作活動と、人としての一生という一対の視点の行方にあるひとつの死への意識が、生み出すということに対しての私の原動力に他ならない。創作における視点は、自分と他人、記憶と現実、そして生と死などの相反する要素を定め、作品はその境界線を示す。そうして生み出された作品は、俯瞰した視点からの一対の自分が向き合うための装置なのかもしれない。

アーティストプロフィール 舘鼻 則孝(たてはな のりたか)

1985年東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で幼少期から手でものをつくることを覚える。東京藝術大学では染織を専攻し遊女に関する文化研究とともに友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。卒業制作であるヒールレスシューズは花魁の下駄から着想を得たものである。近年はアーティストとして展覧会を開催する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。2016年3月には、仏カルティエ現代美術財団にて人形浄瑠璃文楽の舞台を初監督「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge」を公演した。作品はニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界の著名な美術館に永久収蔵されている。2019年10月5日から12月1日まで、アメリカ・ポートランドのポートランド日本庭園にて個展「NORITAKA TATEHANA: Refashioning Beauty」を開催中。

展示会情報

展覧会名舘鼻則孝「It's always the others who die」
会 期2019年11月22日(金) - 12月22日(日)  ※会期中無休
開館時間11:00 - 20:00 ※11月28日(木)のみ18:00(入場は閉館の30 分前まで)
入場料無料
会場ポーラ ミュージアム アネックス (〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3 階)