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日経がオーストリアで開催されるメディアアートの祭典で3D没入型の未来新聞を公開

日本経済新聞社の研究開発部門である日経イノベーション・ラボは、オーストリア・リンツで開催される世界最大規模のメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2022」にて、体感的で没入感のある未来の新聞「DATASPACE」を展示する。フェスティバルは2022年9月7日から11日の期間に開催され、「DATASPACE」のプレゼンテーションは、9月7、8日に行われる予定。adf-web-magazine-nikkei-innovation-lab-dataspace

未来の新聞「DATASPACE」について

本作品は、日経イノベーション・ラボが、アルスエレクトロニカの研究開発部門であるアルスエレクトロニカ・フューチャーラボと共同制作したもの。今年2月のロシアによるウクライナ侵攻の影響を、資源価格や株価、難民の数といったデータを基にした3Dのビジュアル表現で、幅16m、高さ9mの大空間に投影する。「DATASPACE」のプレゼンテーションでは、一般の参加者が感じたことを一緒に語り、未来を考える場も提供する。

日経イノベーション・ラボはアルスエレクトロニカ・フューチャーラボと「アート思考」による発想法を活用して未来の新聞を構想するとともに、欧州はもとより世界に大きな衝撃と影響を与えたウクライナ侵攻という危機に向き合い「アートとジャーナリズムはどのような貢献ができるのか」についてディスカッションを重ねた。「DATASPACE」は、データのみで作られた禅の庭のような情報の世界に参加者を誘うもの。データに基づいたアート表現でニュースを伝え、「感じ」「考え」「問い」「対話する」という一連の行為を促す。こうした手法を、彼らは「アーティスティク・ジャーナリズム」と呼び、新しいメディア表現の一つとして提示している。

「DATASPACE」のプレゼンテーションは、2022年9月7、8日に現地で行われる予定。

アルスエレクトロニカについて

メディアアートの国際的祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」、文化教育施設「アルスエレクトロニカ・センター」、研究開発部門「アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ」などの総称。オーストリア第3の都市、リンツ市が出資する公社が「アート・テクノロジー・社会」をテーマに未来を構想する機関として運営している。リンツ市で毎年9月に開催されるフェスティバルは、アートとテクノロジー、サイエンスの横断的な表現を探究したメディアアートの祭典。またメディアアートに革新をもたらした人物や作品・プロジェクトを毎年表彰し、その最高賞である「ゴールデン・ニカ賞」は「コンピューター界のオスカー」とも呼ばれている。

日経イノベーション・ラボについて

調査・研究・開発を行う日本経済新聞社の研究開発部門。最新技術に関する様々な知見とクリエイティブなアイデアで日経グループを未来へ導くとともに、広く社会に貢献するイノベーションを創出することを目的としている。今後も最新の学術理論を応用した人工知能の研究や、VRやメタバース領域など幅広い分野で研究開発していく。