アート・文化的視点からメンタルヘルスを考える
インビジブルは、メンタルヘルスとは何か、そして、その今後について考えるためのイベント「MINDSCAPES TOKYO WEEK ー アートと文化的な視点から考えるメンタルヘルスとは? ー」を2023年2月20日(月)から2月28日まで有楽町駅前にあるYAU STUDIOにて開催する。あらゆる災禍に見舞われ、不安定になってしまった世界を生きざるを得ない人たちの“心の健康=メンタルヘルス”をどのように維持すればよいのか。MINDSCAPES TOKYOがこころの響きをカタチにする“アートという行為”を紐解き、メンタルヘルスケアに貢献すべきかを模索しているのか、そのプロセスを共有する。
医療という行為によって、こころをケアするための手がかりになる「症状」。アートという行為によって、こころの響きをカタチにした「作品」。どちらもこころの所産であるとするならば、アートという行為によるこころのケアも可能なのではないか。この直観を可視化し、日本国内におけるメンタルヘルスの向上を目指してスタートしたのが、英国を拠点にウェルビーイングの発見的研究を支援するウェルカム・トラスト、日本を拠点にアートの創造性を社会に還元すべく活動するインビジブルの両団体によるプロジェクト「MINDSCAPES TOKYO」である。MINDSCAPES TOKYOは、2022年の発足以来、アート / 文化的観点、日本という文脈から改めてメンタルヘルスへのアプローチ方法を探求すべく、あらゆるジャンルのスペシャリスト、多世代にわたる参加者とともに、「学び合う」をキーワードに、継続的な対話集会“コンビーニング(CONVENING)”を開催し、都市におけるメンタルヘルスのあり方を調査するアートプロジェクト「UI都市調査プロジェクト(URBAN INVESTIGATION)」を実施。いずれも、こころ、という果てしなくひろがるフィールドを探求するプロジェクトだけに、誰しもが納得するような明確な答えを得たわけではないが、「症状」ではなく「作品」を生みだすアートという行為には、メンタルヘルスケアのためのヒントが溢れていた。
Wellcome Trust | ウェルカム・トラスト
誰もが直面する緊急の健康課題の解決を目指す医療財団で、世界で2番目の規模を誇る。生命、健康、ウェルビーイングに関する先進的な研究を支援し、メンタルヘルス、気候変動、感染症という3つの世界的な健康課題に取り組んでいる。
インビジブル
「invisible to visible(見えないものを可視化する)」をコンセプトに、アート、文化、クリエイティブの力を活用した地域再生、コミュニティ開発、教育など領域を横断したプロジェクトに取組む。2015年の設立時より時代や状況に合ったカタチで、持続可能な豊かな社会を創ることを目指し国内各地で活動を展開。インビジブルは、ウェルカム・トラストとの共同主催者として、MINDSCAPES(マインド・スケープス)の一環である「コンビーニング」と「UI都市調査プロジェクト」の両事業の企画運営を担っている。
MINDSCAPES TOKYO|マインドスケープス東京
ウェルカム財団が主催する「MINDSCAPES」は、メンタルヘルスを理解するあり方やそれらの語り方、メンタルヘルスに関わる問題の対処の仕方等について今までとは異なった方法を見つけだすことを目的とした国際的な文化プログラムであり、ベルリン、ニューヨーク、ベンガルール、東京の4都市を中心に展覧会やワークショップ等さまざまなイベントが企画されている。
有楽町アートアーバニズム YAU
「有楽町アートアーバニズム YAU」は、有楽町ビル10階にある約1200m2のスタジオを拠点に、映像・写真などのメディアアートからパフォーミングアーツまで、幅広いアーティストの活動を街に呼び込み、ワーカーとの交流を誘発する実証プログラム。2022年2月から活動を開始し、約28万人が働くビジネス街、大手町・丸の内・有楽町地区にどのような変化やイノベーションを起こせるか検証を行いながら、共創的なコミュニティを育んでいる。アートアーバニズムとは、「アート」という共感的で感性的な価値創造のアプローチが都市生活様式に共存すること。都市の“作り手”と“暮し手”の境界を越えた相互活動を引き起こす、探求・実践の取り組み。
「MINDSCAPES TOKYO WEEK 」開催概要
会期 | 2023年2月20日(月)から28日(火)まで |
時間 | 12:00 ~ 19:00 |
会場 | YAU STUDIO |
入場 | 無料 |
参加 | 事前申込 |