Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

クレヨン画から始まる20年以上の創作活動の“壮大な自己紹介”カラフルな画面に潜む不条理が表現するものとは

オフラインとしてのギャラリーとデジタルプラットフォームで現代アートの販売・プロモーションを手がけるYUGEN Gallery南景太個展「ナイストゥーミーチューアゲイン, TOKYO」を2023年1月21日(土)から1月26日(木)まで開催する。クレヨンとオイルパステルで着彩し、軽妙な描写をしながらも観る者に言い知れぬ不穏さを感じさせるイラストレーター南景太の個展「ナイストゥーミーチューアゲイン, TOKYO」。東京では14年ぶりの個展となる今回、まだ作家活動を始める前の20歳頃からの作品に始まる20年にわたる創作活動を振り返る内容となる。adf-web-magazine-nice-to-meet-you-again-1

絵本作家である父の影響から、幼少期から絵に親しんできたが絵具が性に合わず、鉛筆などでモノクロの人物絵ばかりを描いていたという南。セツモードセミナーに通っていた20歳の頃にクレヨンと出会う。自身の身体と絵の間に道具を挟むことなく身体感覚そのままに色を塗れることで、南はそれまで感じていた生きづらさから解放されたと話す。「特に学校は個性を削り、規格に見合った部品を作っているかのようで馴染めなかった。“普通”とか“常識”というものは、自由を奪い息苦しくもさせる。この息苦しさから救ってくれたのが描くことで、クレヨンには味わったことのない解放感があった」社会に生きる上での常識やルールは知っておきつつも、それとは一定の距離を置くことで自分の人生に主導権を持てると思い至り、「人の常識を揺さぶる」ことを動機にクレヨンを携え創作を開始した。そこから書籍や雑誌の挿絵を手がけるイラストレーターとしてキャリアを積み重ね、最近ではクレヨンだけでなくステンシルやデジタルによるコラージュ作品など表現領域を広げている。adf-web-magazine-nice-to-meet-you-again-2

東京から岐阜に移住して11年、多くの知人がいる東京で作品を見てもらうのはとても久しぶりですし、多くの方は私の作品を初めて見る事になると思います。東京には長らく住んでいたものの改めて“初めまして”といった気持ちで、壮大な自己紹介をしようと思っています。

南景太

ユーモアのある題材に不条理が潜む色遣いが特徴の南の作品は、東欧の寓話のような雰囲気がある。鑑賞者は南の絵を通して、寓話を読んだ後のように少し違う自分に出会える。展覧会のタイトル「ナイストゥーミーチューアゲイン」にはそんな想いも込められている。adf-web-magazine-nice-to-meet-you-again-4

南景太 / Keita Minami

1981年東京都生まれ。高校卒業後、セツモードセミナーやMJイラストレーションズでイラストレーションを学ぶ。イラストノート「第15回ノート展」大賞(2014年)、東京イラストレーターズソサエティ「第12回TIS公募」銀賞(2014年)。「第13回TIS公募」審査員賞(2015年)。TIS会員。書籍や雑誌の挿絵、絵本作品のほか小説家・岩井圭也、バンド・LUCKY TAPESのアートワーク、商業施設の壁画などを手がける。adf-web-magazine-nice-to-meet-you-again-3adf-web-magazine-nice-to-meet-you-again-5

YUGEN Gallery

ジーンの運営する現代アートギャラリー。オフィスに併設されるオフラインギャラリーとオンラインギャラリーイト)から構成され、現代アートの販売・プロモーションを実施するためのプラットフォームとして機能する。オンラインギャラリーについては、日本語、英語、中国語のマルチリンガルに順次対応予定となっており、国内現代アート作品・作家のプロモーション、作品販売をグローバルに展開していく。

ジーン

インターネット広告を活用したデジタルマーケティング支援、各種コンサルティングサービスの提供のほか、現代アートギャラリー「YUGEN Gallery」の運営、湘南エリアの情報サイト「湘南人」などのメディア運営、出版事業(ジーンブックス)を行う。