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注射器から絞り出された絵の具が織りなす表現

イデーを企画・運営する良品計画は、IDÉE TOKYO に併設するIDÉE GALLERYで2022年6月24日(金)から7月25日(月)までの期間、現代美術のアーティスト高山夏希の個展「black view」を開催する。また、個展の開催に際し、高山夏希の作品の展示販売も行う。注射器から絞り出された絵の具が織りなす絡まりあった色や立体的なテクスチャで表現された作品は、見る者の心情により、いくつもの表情を見せる。目には見えないが確かにそこに宿る生命の気配や時間の存在を体感することができる。 adf-web-magazine-black-view-1

アーティストステートメント

幼い頃から"黒"という色に憧れていた。小学生の頃にみた夢、任務に失敗すると世界が黒と白だけになってしまうという妙ちきで可笑しな夢が今も忘れられない。目が覚めると、玄関の靴や衣服、夜の暗闇の中の家中が黒に染まっていて、現実になったようで怖かった。しかしやがて、自分の身体が成長していくにつれて、私は黒い服ばかり身に纏うようになった。

黒は気配である。
色という認識より先立って記憶が回想する。
夜空、井戸の底、そして闇。その中で光を見てこそ、瞳孔は拡張される。
夜の海が黒いことで、波に反射する月模様が生まれる。

展覧会場のIDÉE TOKYOのテーマカラーのひとつである黒。そうした環境の中で"黒"を見つめ直し、結晶化させた作品群を展示する。  

高山夏希

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<左:water mirror_7 ¥143,000 右:water mirror_18 ¥605,000>

高山夏希adf-web-magazine-black-view-3

1990年東京生まれ。2016年東京造形大学大学院造形研究科 美術専攻領域修了。2022年東京造形大学大学院美術学科 絵画専攻非常勤講師を経て、数々の個展、グループ展を開催。神山財団支援プログラム成果展大賞、アートアワードトーキョー丸の内後藤繁雄アワード、アートアワードトーキョー丸の内2014アッシュ・ペー・フランスアワードなどを受賞。

IDÉE

「生活の探求」をテーマとし、オリジナルデザインの家具をはじめ、インテリア小物、グリーン、アート、音楽や飲食に至るまでを総合的に手掛け、人々がその人自身の価値観や個性に寄り添った“真に豊かで優雅な生活”を実現するのを後押しするインテリアブランド。

高山夏希 個展 「black view」開催概要

期間2022年6月24日(金)から7月25日(月)まで
場所IDÉE TOKYO 併設 IDÉE Gallery
入場無料
営業時間10:00~21:00
作家在廊日6月26日(日)、7月18日(月・祝)