デンマークの建築家アルフレッド・ホーマンのデザインによる「AH アウトドア シリーズ」
カール・ハンセン & サンは、デンマークの建築家アルフレッド・ホーマンのデザインによる「AH アウトドア シリーズ」を2023年3月1日(水)に発売した。本作は2023年2月ストックホルムファニチャーフェアで発表されたもので、精緻なデザインとソフトなディテールを組み合わせ、多用途でスタッキングが可能なアウトドアコレクション。
アルフレッド・ホーマンは、AH アウトドア シリーズの開発において、シンプルさ、明快さ、論理性をデザインの原則とし、余分なディテールをすべて排除してシンプルな表情と高い機能性の実現を重視した。ダイニングテーブルと椅子、ベンチ、ラウンジテーブルとデッキチェア、ラウンジャーなどを含む11種類の家具で構成され、用途にあわせて自由な組み合わせを楽しむことができる。
美しいラインを描くアームレスト、エレガントにフレームにはめこまれたブレースが生み出すバックレストとシートの曲線など、AH アウトドアシリーズには、ソフトなフォルムが醸し出すホーマンの繊細な感覚と直線的な美しさが融合している。柔らかで風合いのある接合部は、カール・ハンセン & サンの熟練した職人が手作業で丹念に研磨して生まれたもので、フォルムと機能を徹底して追求したホーマンの姿勢は、スタック可能なディテールにも表現されている。AH アウトドア シリーズの素材は、変化の多い気候に適し、天然オイルを多く含む硬くて強いチーク材を採用し、高い耐久性を誇る。未塗装のチーク材は時を経るに従い風合いが美しさを増し、徐々に銀色を帯びていく。
個性的な表情のAH アウトドア シリーズは、当社のアウトドアコレクションと完璧に調和し、ボーディル・ケアによるキュビズムの影響を受けたIndoor-Outdoorシリーズとボーエ・モーエンセンの折りたたみ式アウトドア家具の間に位置するものです。さらに、素材や職人技に妥協のない本シリーズは、高い美的価値を備え、スタッキング可能な家具に対する特別なニーズを満たします。
カール・ハンセン & サン CEOクヌード・エリック・ハンセン
アルフレッド・ホーマン(1948 - 2022)
1948年デンマークに生まれたアルフレッド・ホーマンは、数々の賞を受賞した建築家兼デザイナー。1976年にデンマーク王立美術アカデミーを建築家として卒業し、数年間デンマークとアメリカの建築家の下で見習いとして働いた後、30歳となった1978年にコペンハーゲンに自分のスタジオを設立。ホーマンはシンプルさ、明快さ、論理性を常に最も重要な尺度とし、あらゆるデザインに、ディテールへの厳しい追求が窺える。家具や照明のほかにも、美術館、駅、個人住宅、公共施設などの建築プロジェクトを手掛け、その一つ一つを非常に精巧かつ丁寧に作り上げた。1987年米国にHomann Design Inc.を設立し、コペンハーゲンのスタジオに加えて、さらにさまざまなプロジェクトに取り組む。また、世界中を旅し、米国、日本、ロシア、ヨーロッパでレクチャーやプレゼンテーションを行い、デザインと建築の両方において、レッドドット・アワード、IFデザイン・アワード、ブルネル・アワードなどをはじめ、数々の国際的なアワードを受賞。2022年に74歳で亡くなる。