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ATELIER MUJI GINZA 限定羊羹

無印良品 銀座6階のATELIER MUJI GINZAにおいて、オープン1周年を記念し、2020年8月3日(金)より第二弾となる和菓子屋のとらやと共同開発した羊羹を期間および数量限定で販売する。

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「簡素が豪華に引け目を感ずることなく、その簡素の中に秘めた知性なり感性なりがむしろ誇りに思える世界、そういった価値体系を広めることができれば少ない資源で生活を豊かにすることができる」。無印良品の創設メンバーのひとりである故 田中一光は、そう言葉を残した。

一方、和菓子の老舗「とらや」 は室町時代後期の京都で創業し、以来5世紀にわたり和菓子屋を営んできた。後陽成天皇の御在位中(1586~1611)より御所の御用を勤めている。「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」。これは、とらやが大切にしている理念であり、この思いのもと、日本文化のひとつである和菓子を今日も作り続けている。

今回、その両社が共同で羊羹をつくりあげた。

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開発のきっかけは、イタリアデザイン界の巨匠、エンツォ・マーリの「デザインとは、栗の木を植え、その木が成長し、やがて人々がその実を味わい木陰で憩えるような、長く未来へと持続するプロジェクトである」という言葉。企業とはそうした視点を持つべきである、と。

とらやを代表する煉羊羹は小豆を煮る作業から完成までに3日を要す。小豆を煮て専用の餡をつくり、その餡に煮溶かした寒天と砂糖を加えてじっくり煉りあげるという非常にシンプルな菓子。同社に古くから伝わる菓子見本帳をひも解くと、様々な意匠の羊羹がつくられていたことが分かる。その菓子見本帳をつぶさに見てみると、マーリがデザインしたプロダクトのフォルムが見え隠れしている。

そこから、とらやで使われている既存の型を用い、素材の色合いを生かした、あらたな羊羹が生み出された。豆類(小豆・白小豆等)・砂糖・寒天と、厳選された素材を使い、熟練した菓子職人が仕上げている。

ATELIER MUJI GINZA

ATELIER MUJI は、田中一光氏により命名され、「ここは暮らしの原点に立ち返り、未来へ進むヒントを見つける工房です」というスローガンのもと無印良品 有楽町店内(2018年12月閉店)で運営されてきた。未来を見据えたこの活動は、良品計画初の複合的なデザイン文化の交差点として、2019年4月4日、無印良品 銀座店で新たにATELIER MUJI GINZAとして生まれ変わった。これまで7つの展覧会と、デザイン、建築、食、サステナビリティーなどをテーマにした多くのイベントを開催し、2020年4月に1周年を迎える。