仕事とプライベートの境がなくなりつつある現代のライフスタイルに合わせて
空間体験デザインを手がけるSpace eXperience Designは「場所に縛られない新たなワーケーションスタイル」を実現するトレーラーハウスを発売し、ワーケーションスタイルを実際に体験できるトレーラーハウスをアウトドアの聖地である山梨県道志村に完成させた。今後完成したトレーラーハウスを拠点として、ワーケーションというライフスタイルを発信していく。
ワーケーションモデルの開発背景
ワーケーション用モデルは日本では数少ないトレーラーハウス研究者である取締役の土屋真が設計デザインをしたモデル。大学での10年間の研究を続けた末にたどり着いた、Borderless空間というコンセプトを反映している。仕事とプライベートの境がなくなりつつある現代のライフスタイルに合わせて、空間の境界をなくすということを意識している。ワーケーションとして、仕事と遊びの境界、公と私の境界、トレーラーハウスと周辺の自然環境との境界を無くす空間を目的に設計されている。
Borderless LIFEを実現するトレーラーハウス
仕事と遊びの両方に活用できるワーケーションモデルのトレーラーハウス。空間の境界を曖昧にすることで、仕事と遊びを両立したライフスタイルをトレーラーハウスを用いて提案。こだわりの「えん側(ウッドデッキ)」ではデスクを持ち出し、四季を感じながらワーケーションを楽しむことが出来る。
住まいとしての通気性と断熱性へのこだわり
移動が可能な住まいでありながら、住宅としての機能も非常に高いものとなっている。車としてのイメージが強かったトレーラーハウスに住まいとしてのこだわりを詰め込み、デザイン性と機能性が両立した究極の空間となっている。通気を確保するために大きな網戸は、格子状として外からの視線を遮るスクリーンの役割を果たし、格子状の網戸の内側にある引き戸状の断熱パネルを閉じれば、冬の夜の厳しい冷え込みを防ぐことができる。留守中には外部からの侵入を防ぐというセキュリティの役割も果たす。
フルリサイクルへのこだわり
トレーラーハウスはどこへでも移動が可能なため、住まなくなったとしても必要とされる場所に動かすことや他の持ち主に譲り渡すことが可能となる。建築物は通常その役目を終えた時点で解体されたり、一部を解体してリノベーションしたりすることが多く、再利用の際には廃棄物が発生するが、トレーラーハウスの場合再利用の際の廃棄物の発生がほとんどなく、この点はSDG’s12の持続可能な消費と生産に配慮している点でサステナビリティに優れたれた暮らしの提案になっている。
土屋 真(東京都立大学インダストリアルアート学科助教)
東京藝術大学にて修士(美術)、東北大学にて博士(工学)を取得。山本理顕設計工場等を経て、東京都立大学インダストリアルアート学科助教に。移動空間、仮設建築物、都市デザイン、空間デザインを専門とし、移動空間を社会の中でどう役立てるかを実証的に研究する。2022年4月当社取締役就任。
Space eXperience Designについて
2021年7月に創業した、ライフスタイルに合わせた空間デザインを行う会社。トレーラーハウスに加えてワークプレイスやサテライトオフィスのデザイン、そこでのライフスタイルデザインまでに携わる。大きなおもちゃ箱の中に住むような「空間体験」を提供したい。それがSpace eXperience Designの考える空間体験デザイン。トレーラーハウスというモバイル発想を住まい・ワークプレイスに持ち込み未来に向けて柔軟で流動的な「空間体験」を提案する。