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都心における「ラグジュアリー」や「豊かさ」の新たな価値観を体現

芦沢啓治、二俣公一が設計を手がけた、「R100 tokyo」のものづくり指針「Crafted Home」を体現した2邸が、東京都『オパス有栖川』内に竣工した。R100 tokyoとは2013年11月からスタートした「東京を豊かに暮らす」という視点で選び抜いた、永く住み継ぐ価値のある邸宅地に位置する100平米超のマンションをベースに、カスタマイズやオーダーメイドによって自分らしい住まいを実現するリビタが提供するサービス。ブランドヴィジョンに「Quiddity of Life(=本質的な価値観が表現される暮らし)」を掲げ、「ラグジュアリー」や「豊かさ」の新たな価値観を創造し提案している。それに基づき住まいづくりの考え方として策定したのが「Crafted Home」で、豊かな暮らしを紐解く3つの要素(「History」「Craft」「Timeless」)を軸に住まいを表現。今回竣工した2邸はこれらを体現するコンセプトルームとなっている。

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コンセプトルーム1

北向き住戸ながら、広い開口部と内装デザインによって明るい室内を実現した約220平米の住戸。設計デザインを芦沢啓治が、家具等の製作をカリモク家具が担当した。

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豊かな住空間とはどんなものかということを問い続け、作り続けているところがあります。リビタと作ってきたプロジェクトを通してわかってきたことは、それは空間のコンセプトやプランだけではなく、空間を覆う素材、ディテール、家具も含めたスタイリング全てがバランス良く整った時に豊かさが立ち現れてくるということです。また料理同様、素材について深く考えることが空間においてとても重要だということも再認識しています。家具にケヤキを使い、その素材の特徴である温かく、日本的な色彩との関係性を考えて作ってきた空間は、どこか和の雰囲気を持ちながらも、大らかさももった雰囲気が生まれています。

芦沢啓治建築設計事務所 芦沢啓治

コンセプトルーム2

最上階に位置し、大きなルーフバルコニーを備える約210平米の住戸。設計デザインを二俣公一率いるケース・リアルが、インテリアコーディネートおよび家具の製作をE&Yが担当した。

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計画前に今回の住戸に足を踏み入れたときに、ルーフバルコニーの広さはもちろんですが、まず「空が近いな」と感じました。そこから、都市の中に居ながらもこんな風に自然を感じることができるんだという新鮮な感覚そのものを、新しい住まいとして全体を再構築するに至りました。そうして実現した空間は、コンテンポラリーな雰囲気を持ちながらも、どこか日本的な要素も含んでいます。都市生活における自然回帰とは何か。その答えは、潜在的に私たちがもともと持っている文化の延長にあるのだろうと思います。

ケース・リアル 二俣公一

オパス有栖川

普遍的価値を有する建物外観、アプローチ、エントランス、中庭など、ひとつの「アートピース」と呼べる価値を持つ、有栖川記念公園近くの高台に位置する総戸数100戸の分譲マンション。平均専有面積約200平米の住戸のうち複数戸を株式会社リビタとNTT都市開発株式会社にて取得し、「日本の住宅文化を牽引する先見性」をコンセプトにリノベーション住宅を企画・分譲している。R100 tokyoの目指す「豊かな未来のための価値ある住まい」を実現すべく、トップデザイナー・建築家・クリエーターがプロジェクトへ参画。2023年度には、本物件のコンセプトルームにおいて「グッドデザイン賞」を受賞した。