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アートギャラリー「√K Contemporary」にて東南アジア出身若手作家のグループ展が開催

東京・神楽坂のアートギャラリー√K Contemporaryにて、東南アジア出身の若手作家11名の作品を集めたグループ展「Neo-Animism: 11 Artists of Southeast Asia」が、2022年10月8日(土)から10月29日(土)まで開催される。グローバルアートシーンで活躍する個性豊かなアーティストたちの視点や感性が、平面、木彫、立体等、多様な作品群を通して伝わってくる展示となる。

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Neo-Animism: 11 Artists of Southeast Asia

なぜ東南アジアなのか

現在、経済成長著しい東南アジア諸国では、その目まぐるしい変化の中で多くの才能が開花し、世界から注目を集めている。今年、ドイツ・カッセルで開催されている「ドクメンタ15」でインドネシアのアートコレクティブ、ルアンルパが芸術監督に任命されたことからも、その期待値の高さがうかがえる。

本展では、グローバルアートシーンで活躍するアーティスト、11名の作品が展示される。日本国内で海外のアーティストの作品を見て、購入する機会は少なく、大規模なアートフェア以外ではあまりない。しかし、グローバルな感性に触れていくことで、日本のアートシーンに起爆剤を投じ、よりグローバルな市場への一歩を歩みだせるのではないかとの考えのもと、今回の展示は企画された。

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Roby Dwi Antono, Dara Dan Tanah(2015)

少子化に向かう日本社会は、これからますます他国からの移民が増え、「多国籍国家」となっていく。そんな時勢の中で、私たちは民族間の「違い」を超え、「共通項」に視点を充てて世界と共存していくという意識を再認識することが必要なのではないか。そして、人類の共通言語であるアートが今後の私たちの在り方を考えるきっかけになるのではないか。

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Reen Barrera, Am I Good Enuf (2022)

本展に出展するアーティストは皆、多民族、多言語、多宗教という多様な文化の中で暮らし、それぞれの制度、教育、情勢の中で養われた純粋な魂をのびのびと芸術に昇華している。世代によるメディアやエンターテイメントの影響も色濃く画面に現れる中で、今まさに自分達の想像力や感性を表現世界に構築し、それを土台にアジアの新たなアートシーンを創出している。思考の中だけで展開されていた夢幻や空想の世界を現実社会に落とし込もうとするかのような彼らの豊かな創造力は新しい時代へ向けて、世界の見え方を少しだけ変えようとしているのではないか。彼らの作品から発信されるポジティブな姿勢は、アジアの新しい美術市場の幕開けを予感させる。

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Mr.S, Underneath The Skin (2022)

新進気鋭から中堅作家まで、東南アジアのこれからを担うアーティストが集結

マニラを拠点に多くの作家を取り扱うGalerie Stephanieとの共同キュレーションとなる本展では、フィリピンやインドネシア等の東南アジア諸国を拠点に活動する作家たちの旧作、新作含めた約30点を出展。海外で人気の高いRoby Dwi AntonoやMr.S、Sid Natividad、Farley del Rosarioなど今後が嘱望されるアーティスト達が一堂に会する。

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Farley del Rosario Vincent, Look Over There! (2022)

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Sid Natividad, After The Storm (2022)

2つのセクションで見る多様な作品群

本展では、多様な作家たちの作品群を2つのセクションで展示される。ひとつのセクションでは、漫画や特撮ものといった日本文化の影響を垣間見ることのできる「キャラクターアート」につながる作品群。そして他方では、超写実的なシュールレアリスム作品など、空想世界と現実社会を描き出した作品群を展示する。

「Neo-Animism: 11 Artists of Southeast Asia」開催概要

会期2022年10月8日(土)~10月29日(土)*日・月休廊、祝日開廊
会場√K Contemporary(ルートKコンテンポラリー)
出展作家

Arnold Lalongisip、Erikson Arcilla、Genavee Lazaro、Imam Santoso、Mr.S、Renz  Baluyot、Roby Dwi Antono、Farley del Rosario、Lyndon Maglalang、Sid Natividad、Reen Barrera

入場無料