120超のエントリーの中から最優秀作品に選ばれたのは電子廃棄物を活用したアート作品
廃棄物処理事業を展開する中特グループは、廃棄物からアート作品を生み出す未来のコンテスト「COIL Upcycle Art Contest 2021」の最終審査会を開催し、全123の応募より最終選考に進んだ12作品から最優秀作品を「電子廃棄物」を活用した作品に決定した。最優秀作品含めた全12作品は期間限定で展示公開される。
全国的にも珍しい12個もの廃棄物アート作品が同時に誕生したコンテスト
2022年1月29日に廃棄物からアート作品を生み出す未来のコンテスト「COIL Upcycle Art Contest 2021」の最終審査会を開催し、全国123名のアーティストの応募から選抜された12作品より最優秀作品が決定した。複数名のアーティストが一つのコンテストのために廃棄物を材料としたアート作品を作る事例は全国的にも非常に珍しく、廃棄物業界・アート業界、そしてSDGsの観点からも新たなチャレンジとなった。
最優秀作品《Has an aura.》
顔を持ったこの奇妙な「捨てられるはずだったゴミの集合体」は、つながりを求めるため人に対して自ら手を差し伸べる。石膏でリアルにつくられた手と顔の裏側は、不要になった電子基板や電子機器の部品で構成されており、ロボットのような存在感が表現されている。
廃棄物アートが生み出す未来の姿と今後の活用について
本コンテストにより生み出された12作品は一定期間山口県周南市にある主催者のオフィスにて展示され、同時に各関係者様と協議を行い全国へ展示行脚を行う。今後は創作成果の評価だけでなく、アーティストの持つ考えや思いにも同じくフォーカスを当て、共に議論することでアート作品のその先(環境や廃棄物問題について考えること)をより活性化し、コンテストから拡がった廃棄物アートアーティストとの連携を深めていき、レベルの高い廃棄物アートをさらに沢山世に出すことでより議論を活性化を目的として考えられている。
COIL Upcyle Art Contest 2021について
本コンテストは「世の中に対して、廃棄物について考えるきっかけを与える」という目的のために、環境と人のこれからに対する問いを提起・議論する場として企画・開催された。気候危機など環境問題の改善を叫ぶ声がさらに大きくなりつつある今、未来を生きる子どもたちの未来が危ぶまれている。パリ協定で叫ばれた「気温上昇1.5度」も予定よりも10年早まると予測され、海には多くのプラスチックが飛散、世界各地で大規模山火事が頻発する等、私たちは未来を大きく左右する重要な岐路に立たされている。そのような状況を打破すべくテーマを「2050年の当たり前」とし、本コンテストを開催するに至った。本コンテストが誰かの「廃棄物や環境について考えるきっかけになる」なればという願いが込められている。
中特グループについて
中特ホールディングスを中核会社とし6社から組織される中特グループは、山口県を拠点に一般廃棄物収集運搬、産業廃棄物処理、リサイクル、下水道メンテナンス等の事業を行う。「私たちは生活環境革命で人々を幸せにします」の企業理念の下、地域密着型企業として地域の困りごとに応えしている。
また、「社会の役に立てば立つほど会社は発展する、会社が発展すればするほど社会の役に立つ」の考えからSDGs・CSR活動にも力を入れている。