世界遺産・二条城 二の丸御殿台所・御清所、番所、そして東南隅櫓で展示販売
一般社団法人アート東京が、京都・二条城でアートフェア「artKYOTO 2023」を2023年10月6日(金)、8日(日)、9日(月・祝)に開催する。本アートフェアでは二条城内の「二の丸御殿台所・御清所/番所/東南隅櫓」の3ヶ所で古美術・近代美術・工芸・現代アートといった多彩なジャンルを扱う25のギャラリー等が出展する。
二の丸御殿台所・御清所エリア 見どころ
「二の丸御殿台所・御清所」は、20の出展者が古美術から現代アートまで、多彩なジャンルの作品のプレゼンテーションを行う、縦横に掛かる力強い梁が印象的な展示エリア。
江戸中期から続く茶道具商である谷松屋戸田は、「古窯 -Old kilns of Medieval Japan-」をテーマに、現代の視点から日本の優れた古陶磁を紹介する。特に平安時代から室町時代の古陶器の壺には見る者を魅了する美しさがあり、日本陶磁史の中でも別格の美的価値を持つ中世の陶器のその魅力を、来場者に伝える。
具体美術の作品を中心に、その精神を受け継ぐエマージング・アーティストまでを扱う鳩ノ森美術は、京都にアトリエを構え、具体美術協会(GUTAI)のラストメンバーとして今なお精力的に活動し、進化し続ける森内敬子(1943-)の最新作と共に、日本における戦後抽象美術×児童美術の草分けとして再評価が進む宮脇公実(1916-1969)の作品など、重厚な建築と調和する抽象絵画を中心に、戦後から現在までの国際的な評価にたえうる優れた日本人アーティストの作品を展示する。
日本の若手作家と国際的な作家を紹介し続けるGALLERY SIDE 2は韓国出身のジャエ・ヨング・リーの作品や、三井淑香など国内外の作家を紹介し、GALLERY KOGUREは、ギャラリーのコンセプトである“Object beauty(物の存在力)”と“Super technic(超絶技巧)”、“Neo-culturalism(現代カルチャーからの賜物)”を体現する中屋明子、池田晃将の作品など技巧と美の詰まったプレゼンテーションを行う。
出展者
Artglorieux GALLERY OF TOKYO/鳩ノ森美術/ギャラリー広田美術/一番星画廊/GALLERY KOGURE/GALLERY KTO/メグミオギタギャラリー/MU GALLERY/Gallery OUT of PLACE/サテライツ・アート・ラボ/Gallery Seek/SH GALLERY/Sho+1/GALLERY SIDE 2/大雅堂/ギャルリーためなが/谷松屋戸田/The Tolman Collection/gallery UG/ZEAL HOUSE
番所エリア 見どころ
「番所」は、東大手門を入ってすぐにある、かつて二条城の警備に当たっていた武士の詰所。この全国的にも貴重な建物を使用する展示エリアで、鎌倉に店を構える瀧屋美術が出展する。20世紀後期のイギリスを拠点に活動したウィーン出身の陶芸家ルーシー・リーのモダンな魅力のある作品や、ものを布で包んでいるような緊張と緩和を同時に内包するセラミックの作品で国内外から高い評価を受ける田中悠の作品など、近代の巨匠から現代の若手作家まで、歴史ある空間に展示される。
出展者
瀧屋美術
東南隅櫓エリア 見どころ
「東南隅櫓」では、日本インドネシア国交樹立65周年記念企画としてインドネシアのギャラリーGajah Gallery、msalman galleryが出展。また、京都のギャラリーGALLERY TOMO、アート・インスティテューションKYOTO INTERCHANGEがプレゼンテーションを行う。京都市長が会長を務める世界歴史都市連盟の加盟都市であるジョグジャカルタにもギャラリーをもち、アジア地域のアーティストの国際的な重要性をプレゼンテーションし続けるGajah Galleryは、ロジト・ムルヤディやリド・リヅキなどのインドネシア人作家を紹介する。
出展者
Gajah Gallery/KYOTO INTERCHANGE/msalman gallery/GALLERY TOMO
「artKYOTO 2023」開催概要
会期 | 2023年10月6日(金)、10月8日(日)、10月9日(月・祝) |
時間 | 12:00 - 19:00 ※最終日のみ11:00 - 16:00 |
会場 | 二条城 (元離宮二条城 二の丸御殿台所・御清所 東南隅櫓 番所) |
主催 | artKYOTO 2023実行委員会 |
チケット料金 | 前売 ¥2,000/当日¥2,500 チケット販売サイトより購入 |
URL | https://onl.tw/gC26UBa |