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佐藤カズーデザインの公共トイレ「七号通り公園トイレ」が8月12日にオープン

日本財団が主催する、誰もが快適に利用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトに、TBWA HAKUHODOのチーフクリエイティブオフィサー、佐藤カズーが参画。デザインした公共トイレは、七号通り公園に設置され、2021年8月12日(木)より一般利用が開始される。

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撮影:永禮賢 提供:日本財団

「THE TOKYO TOILET」は、渋谷区内17カ所のトイレを、性別、年齢、障害を問わず誰もが快適に利用できる公共トイレに生まれ変わらせ、多様性を受け入れる社会の実現を目指す、日本財団のプロジェクト。トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴である一方、多くの公共トイレが「暗い」「汚い」「臭い」「怖い」といった理由で利用者が限られてしまっていることをうけ、渋谷区の全面協力のもと、国内外の16人のクリエイターが参画し、誰もが快適に過ごすことができる新しい社会のあり方をそれぞれ個性豊かなデザイン・クリエイティブの力で提案している。これまで、建築家の隈研吾、伊東豊雄、クリエイティブディレクターの佐藤可士和などが参画しており、今回オープンする佐藤カズーデザインの七号通り公園トイレは12カ所目の設置となる。

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撮影:永禮賢 提供:日本財団

佐藤カズーとTBWA HAKUHODO Disruption Labチームがデザインした公共トイレは、全ての動作を声で指示する「ボイス・コマンド(Voice Command)」がコンセプト。従来から、公共トイレは「汚い」と思われがちでだが、さらに新型コロナウイルスが登場してからは、接触による感染を懸念する声も上がっている。音声認識技術を採用した当トイレでは、ドアの開閉から便器の操作だけでなく、音楽をかけたりすることもでき、クリーンかつ楽しい時間を楽しめる場所として企画された。最大4mの天井高の真っ白な球形の建物は、空気の流れを制御し、においが滞留しないための形でもあり、自然給気と機械排気を組み合わせた24時間換気システムが導入されている。

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撮影:永禮賢 提供:日本財団

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撮影:永禮賢 提供:日本財団

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撮影:永禮賢 提供:日本財団

佐藤カズー コメント

60%がトイレのレバーを足で踏んで流し、50%がトイレットペーパーでドアを開き、40%がお尻でドアを閉め、30%が可能な限り肘を使い手の接触を避ける。欧米のとあるトイレに関しての調査結果を見て目が点になりました。このインサイトをデザインに生かそう。スタート地点はそこでした。そこから3年がかりでリサーチ&プランニングを行い、最終的に我々がたどり着いたのは、トイレにおける全ての行動を音声で行うボイスコマンド式のトイレ「Hi Toilet」でした。コロナのずっと前から取り組んでいたアイデアですが、非接触トイレという点で今までにないUXになると思います。日本の公共トイレの凄みが世界に伝わることでしょう。

プロジェクトメンバー

  • 佐藤 カズー(TBWA HAKUHODO)
  • 伊藤 裕平(TBWA HAKUHODO Disruption Lab)
  • 梅田 哲矢(TBWA HAKUHODO Disruption Lab)
  • 門田 慎太郎(quantum)
  • 設計デザイン協力: 久保都島建築設計事務所
  • ボイスコマンド協力: Birdman

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