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岩井俊雄のメディアアートと、東京都写真美術館が収蔵する映像装置をあわせて紹介

いわいとしお╳東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ」展が2024年7月3日(火)から11月3日(日・祝)まで東京都写真美術館で開催中。日本を代表するメディアアーティストである岩井俊雄は絵本作家いわいとしおとしての顔ももち、販売部数累計400万部を超える大人気絵本<100かいだてのいえ>シリーズの作者としても知られている。本展では、岩井のメディアアート、絵本原画、インスタレーション作品と、東京都写真美術館が収蔵する映像装置を紹介。岩井のメディアアートと、その原点となる19世紀の映像装置をつなぎ、光と動きが生み出す視覚体験の面白さと、それらを作り上げた科学者や芸術家たちの飽くなき探究心を解き明かす体験型の展覧会となっている。

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本展のみどころ

東京都写真美術館の貴重なコレクションと、こどもから大人まで楽しめる体験型展示
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岩井俊雄《映像装置としてのピアノ》 1995年 作家蔵

岩井のメディアアートは、19世紀の実験的な視覚装置を研究し、映像の歴史を辿り直すことからスタートした。本展では、東京都写真美術館が収蔵する19世紀の映像装置と、岩井のメディアアートをあわせて展示することで、映像の歴史を分かりやすく学ぶとともに、岩井の想像力に触れることができる、こどもも大人も楽しめる体験型の展覧会となっている。

高さ2mの立体作品《巨大かがみの100かいだてのいえ》が展示室に登場
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岩井俊雄 《かがみの100かいだてのいえ》 2022年 作家蔵

いわいとしおが本展のために描きおろしたメインビジュアル《映像の夜明け100かいだてのいえ》が、合わせ鏡の立体作品《巨大かがみの100かいだてのいえ》として登場。無限に続く鏡の世界に入りこんで記念撮影もできる。また、このメインビジュアルは、会場で配布するハンドアウトで持ち帰ることが可能。

メディアアートの先駆的作品〈時間層〉シリーズを一挙公開

岩井が筑波大学在学中の1985年から1990年にかけて制作した〈時間層〉シリーズ。保存が難しく、使用する機材の経年劣化等の理由で長らく展示の機会を得られなかったが、2023年シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)で開催された「メディアアート・スタディーズ 2023:眼と遊ぶ」で、メディアアート研究者である明貫紘子の協力のもと修復され、25年ぶりに展示された。本展では、CCBTで展示された《時間層Ⅰ》(1985年)、《時間層Ⅲ》(1989年)、《時間層Ⅳ》(1990年)とあわせて、『第17回現代日本美術展大賞』受賞作品であり、当館収蔵の《時間層Ⅱ》(1985年)を展示している。

岩井俊雄 / いわいとしお

メディアアーティスト・絵本作家。1962年愛知県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修了。1985年《時間層Ⅱ》で第17回現代日本美術展大賞を最年少受賞。その後テレビ番組やゲームソフト制作、電子楽器開発など多岐にわたる活動を展開。絵本の代表作に〈100かいだてのいえ〉シリーズがある。

「いわいとしお╳東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ」展 開催概要

会期2024年7月30日(火)~11月3日(日・祝)
時間10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで、ただし8/30(金)までの木・金曜日は21:00まで)
会場東京都写真美術館 地下1階展示室
休館日毎週月曜日
料金一般700円、学生560円、中高生・65歳以上350円
URLhttps://tinyurl.com/yc7zka2b