戦後日本美術と東洋的精神性を横断する森内敬子の60年にわたる探求
アトムは東京・広尾の複合文化施設コートヤードHIROOでアーティスト森内敬子による個展「Motif.」を2026年4月18日から5月1日まで開催する。本展は戦後日本の実験的な美術運動の中でキャリアを築いた森内の軌跡を紹介する機会となる。森内敬子は1943年大阪府生まれ。1960年代初頭の前衛芸術の潮流の中で頭角を現し、現在に至るまで60年以上にわたり活動を続けている。本展では、初期の革新的な作品から最新作までを通して、彼女の一貫した思考と造形の変遷を提示する。
1960年代、学生主体のアートサークルから活動を開始した森内は、20代で東京の内科画廊などで個展を開催し注目を集める。1963年には具体美術協会の創設者である吉原治良に師事し、1965年にはニューヨークへ渡る。現地ではイサムノグチ、アドラインハート、マンレイらと交流し、国際的な前衛芸術の文脈に触れる経験を重ねた。1968年には吉原の招きにより具体美術協会に参加し、その最終期を担う作家として活動する。森内の作品は、蓄積や反復、祈りといった行為を通じて構築される層状の表現を特徴とする。
そこでは宇宙論やエネルギー、精神性といった根源的なテーマが一貫して探求されている。具体美術協会における西洋美術と東洋的思想の接続、さらにアンフォルメルやポストミニマリズムとの共鳴など、その実践は戦後美術史の流れと密接に関係している。本展では、初期の実験的な試みから現在に至るまでの作品群を通して、森内敬子の持続的な探求とその連続性を提示する。80代を迎えた現在もなお衰えない創作意欲によって生み出される作品群は、時間を超えた思考の積層として鑑賞者に新たな視点をもたらす。

森内敬子 プロフィール
1943年大阪府生まれ。京都を拠点に活動するアーティスト。1960年代の前衛美術運動の中で活動を開始し、具体美術協会に参加。蓄積や反復、素材の層を通じて宇宙や精神性を探求する作品を制作し続けている。
コートヤードHIROO
既存建築を活かしながら再生した複合文化施設である。欧米のコートヤード文化を日本的に再解釈し、緑豊かなセミパブリック空間を形成する。くつろぎ、働き、交流する人々が交差する場として、新しい都市の暮らし方を提示している。
森内敬子個展「Motif.」開催概要
| 会期 | 2026年4月18日から5月1日まで |
| 時間 | 12:00〜19:00 |
| 会場: | コートヤードHIROO |
| URL | https://cy-hiroo.jp/ |

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