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無意識と意識の交差を描く新作ペインティングを展示 木・土曜は一般公開日

現代アーティスト・佐藤誠高による個展「Wink II」が2025年6月21日から7月12日まで東京・南青山のSCÈNEで開催される。本展は2025年に行われた二部構成の個展の第二部にあたる。第一部ではコラージュ作品が紹介されたが、今回は全て新作となる大型ペインティングを中心に構成されている。adf-web-magazine-naritaka-sato-wink2-3

展示予定の作品には幅約2メートルにおよぶ大作も含まれ、細密に描き込まれた鉛筆による描写と、抽象的な絵の具の重なりによる表現が特徴となっている。従来、人物像や群像、花などをモチーフとしてきた佐藤だが本展では人物の後ろ姿や空といった新たなテーマにも挑んでおり、作品の展開に注目が集まっている。adf-web-magazine-naritaka-sato-wink2-1

佐藤は展覧会に寄せて「見ようとしなかったものを見ることで、確かだったはずのものが不確かなものとなる」と語る。世界は常に自分のフィルターを通して見ており、リアルだと思っていたものが実は不安定で曖昧な存在であるという気づきを促すことが本展の核にある。SCÈNE代表・山本菜々子は佐藤の制作過程について「作品は数ヶ月前に完成しているように見えるが、本人にとっては「まだ描けていない」状態であり、その後も陰影や肌理を延々と描き続けている」と述べている。その緻密な鉛筆描写には狂気じみた集中力が宿り、完成された作品は圧倒的な「リアル」を纏っている。同時に佐藤はその鉛筆描写をあえて大胆に絵の具で塗りつぶすという手法を取り入れており、そこには「意識」と「無意識」という概念が交差する。作家は、無意識をより受け入れ、自由になることを今後の制作テーマとして掲げている。今回の展示は招待・予約制ではあるが、木曜と土曜は一般公開日となっており、誰でも自由に来場可能。絵画における意識と無意識の境界を揺るがす本展は佐藤の現在地を示す重要な展覧会となる。

佐藤誠高 / さとう なりたか プロフィール

1980年愛知県生まれ。2008年、東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。2007年、第8回SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)にてグランプリを受賞。2017年、Independent Tokyo 2017にてグランプリ受賞。近年の個展に「DUAL」(2019/東京)、「RAW」(2021/台北)、「Dancing on the Edge」(2021/東京)、「Show Case」(2022/東京)、「REVEAL」(2022/ニューヨーク)などがある。adf-web-magazine-naritaka-sato-wink2-2

SCÈNE(シーン)

「Art for your SCÈNE」をコンセプトに、2016年に南青山にて設立。アートと暮らしの交差点として、国内外の作家による展覧会や、ファッション・インテリア・工芸との融合企画を開催。空間へのアート導入提案も行う。adf-web-magazine-naritaka-sato-wink2-5

佐藤誠高個展「Wink II」開催概要

会期2025年6月21日から7月12日まで
時間12:00〜18:00
休館日・月・祝
公開木曜・土曜(予約不要)
会場SCÈNE
URLhttps://scenetokyo.com/exhibition/