果実たちの新作ポートレート
写真家・上田義彦個展が、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」が運営する麻布台ヒルズ内飲食併設のアートギャラリー「Gallery & Restaurant 舞台裏」で、小山登美夫ギャラリー協力のもと2024年3月22日(金)から4月14日(日)まで開催される。展示作品はArtStickerにて販売受付される。
上田はアート写真、広告写真というカテゴリーを超え40年以上第一線でシャッターを切り続け、ポートレート、森、家族など多様な主題を扱い誠実で一貫したまなざしで世界の最高の瞬間を捉えた作品群は国内外で高い評価を受けてきた。本展では1987年の果物の作品シリーズを経て、昨年改めて新たに果物を撮影した作品の発表となる。長い年月丁寧に構想を紡ぐことは上田作品の特徴と言え、30年以上の時を超えて捉え直したモチーフは、自然光、絵画の世界のような背景と、一つの画面で絶妙なハーモニーを醸し出している。今回の撮影では、より写真でしか出せない鮮明なリアリティや、果物のものとしての象徴性、存在性、物語性があらわれ、それはまるで果物のポートレートのように感じられる。
上田義彦プロフィール
1957年兵庫県生まれ。写真家福田匡伸、有田泰而に師事した後、1982年独立。東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞等、国内外の代表的な国際デザイン賞を多数受賞。2014年日本写真協会 作家賞を受賞。同年より多摩美術大学グラフィックデザイン科教授。2011年~2018年、自身のスペースGallery 916を主宰し、写真展企画、写真集の出版プロデュースを行う。2021年には初めて脚本、監督、撮影を手がけた映画作品「椿の庭」を公開。主な個展に「上田義彦『Photographs』」(東京都写真美術館、2003年)、「Chamber of Curiosities」(東京大学総合研究博物館、2006年 / 国立台湾芸術大学芸術博物館、台北、2011年 / リヨン市ガダーニュ美術館、フランス、2011年へ巡回)、「QUINAULT」(G/P Gallery、東京、2009年 / Michael Hoppen Gallery、ロンドン、2010年 / TAI modern、サンタフェ、2010年へ巡回)、「風景の科学 −芸術と科学の融合−」( 国立科学博物館 、東京、2019年)、「いつでも夢を・永遠要憧憬 」(代官⼭ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム、gallery ON THE HILL / 小山登美夫ギャラリー、2023年)など。作品はエルメス・インターナショナル(フランス)、ケンパー現代美術館(アメリカ)、ニューメキシコ美術館(アメリカ)、フランス国立図書館(パリ)、Stichting Art & Theatre(オランダ)に所蔵されている。
上田義彦個展 開催概要
会期 | 2024年3月22日(金)〜4月14日(日) |
時間 | ギャラリー|火-日:11:00-20:00 レストラン|水-金:17:00-23:00(L.O.22:00) 土-日・祝:12:00-15:00(L.O.14:00)/ 17:00-23:00(L.O.22:00) |
定休日 | ギャラリー|月曜日 ※月が祝日の場合は翌日休業 レストラン|月曜日/火曜日 ※月火が祝日の場合は翌日休業 |
会場 | Gallery & Restaurant 舞台裏 |
主催 | ArtSticker |
URL | https://bit.ly/3TrmVq7 |