フリッツ・ハンセンがデンマークを代表する建築事務所 ヘニング・ラーセン・アーキテクツとパビリオンを建設
フリッツ・ハンセンは、2022年6月15日から17日にかけてコペンハーゲンで開催されるデザインイベント「3 days of design」にて特別な展示とともに創業150周年を祝う。本展でフリッツ・ハンセンは、デンマークを代表する有名な建築事務所、ヘニング・ラーセン・アーキテクツと提携して「フリッツ・ハンセン パビリオン」を建設し、最上のデンマークデザインを称える。3日間のイベント期間中、デザイン、建築、アートの世界から著名なスピーカーをゲストに迎えて、デザイントークも開催する。
「フリッツ・ハンセン パビリオン」は、イベント終了後は、デザインミュージアム・デンマークによってワークショップ、講義、トークイベントの場として夏季に活用される。その後、建設に使われたすべての資材はフリッツ・ハンセン本社のリノベーションの際に再利用される予定であり、サーキュラーデザイン思考を実現した展示となっている。
3 days of designでは、150周年を記念したアニバーサリーコレクションをはじめ、ポール・ケアホルムのPK0 A™チェアとPK60™コーヒーテーブルが披露される。機能的な彫刻と呼ぶにふさわしい作品であると同時に近代デザイン史に多大なる影響を与えた曲線的なPK0 A™。その一方、この度初めて製品化されるPK60™はモダンアートからヒントを得た作品であり、才能豊かなクラフツマンシップと革新性を結びつけている。
デザインミュージアム・デンマークの美しい庭園「Grønnegården」に設営される特別なインスタレーションは、自然光と誠実な素材を主役に据えた北欧ならではのアプローチにもとづいて設計されている。「サステナビリティ」をキーワードにサーキュラーデザイン思考の理念から生まれたインスタレーションは、解体されることを前提として設計されており、廃棄物は最小限に抑えられ、すべての資材は再利用できるものを使用。使用された資材は、フリッツ・ハンセン本社をモダンで温もりのある空間に変えるという2021年に始まったリノベーション計画をはじめ、さまざまなプロジェクトで再利用される予定である。
あえてシンプルなデザインを採用した「フリッツ・ハンセン・パビリオン」の空間には、シェルのような透明な構造を通じて陽の光と自然の美しさが溶け込み、フリッツ・ハンセンの家具が馴染む特別なスペースとなっている。シンプルさ、自然界の要素、質の高い素材が最優先される北欧らしいアプローチにもとづいたデザインである。
ヘニング・ラーセン・アーキテクツは、サステナビリティ思考に関する先駆的な建築事務所として堂々たる実績を誇る。ヘニング・ラーセン・アーキテクツとフリッツ・ハンセンには、デザインに対する総合的なアプローチや素材と独創的な表現に関する近しい嗜好といった共通点があり、今回のコレボレーションはごく自然な流れだった。
1920年代からコペンハーゲン屈指の壮麗なロココ様式の歴史的建造物を拠点とするデザインミュージアム・デンマーク。もともとは1752年に王立フレデリックス病院として建てられたこの建物は、1926年に建築家のイヴァル・ベンツェンとコーア・クリントによって博物館へと姿を変えた。半世紀近くが経ったいま、フリッツ・ハンセン パビリオンが歴史的な地区にモダンな息吹を吹き込む。
「フリッツ・ハンセン X 3 days of design」開催概要
会期 | 2022年6月15日〜17日 午前10時〜午後6時 |
会場 | デザインミュージアム・デンマーク Bredgade 68, 1260 Copenhagen |