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年内限定で社会シミュレータ活用の第1期共同開発パートナー募集を開始

心理学及び感情認識AIのサービス・プロダクトへの実装に豊富な経験を持つ、エモスタがLLM(大規模言語モデル)を活用した社会シミュレータ事業を開始した。スタンフォード大学とGoogle社の共同研究を土台とし、心理学の知見に基づく知見をもとにこれをチューンアップしていく予定。当該技術の本格的な活用には産官学のさまざまな知見を統合する必要があり、広く協業パートナーを募集する。

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画像引用:Park, J. S., O'Brien, J. C., Cai, C. J., Morris, M. R., Liang, P., & Bernstein, M. S.(2023). Generative Agents: Interactive Simulacra of Human Behavior. Proceedings of theUIST '23, https://doi.org/10.1145/3586183.3606763

サービスの概要および特徴

社会シミュレータは、LLMを用いて人間を模した複数のエージェントが自律的に生活し交流する様を観察、解析することを可能とするサービス。これにより、これまでは困難だった、組織・社会・心理学的分野において、容易に比較実験が可能となることが期待される。企業向けのアプリケーションとしては、都市計画、政策決定、建築デザイン、組織設計、オペレーション設計、などにおける活用を想定し、実際に建設、デベロッパー、自治体をクライアントとするSIerなどの企業から初期的な関心が表明されている。

  • 都市計画・デザインのシミュレーション
  • 建築・不動産開発のプロトタイピング
  • 政策策定
  • 地域コミュニティの活性化
  • オフィス動線・配置の最適化
  • オフィス内での従業員の動きや活動をシミュレートする
  • チーム形成・組織構造の最適化
  • 新しい組織文化の導入のシミュレーション
  • リーダーシップトレーニング
  • 採用戦略の評価

リリースに至る背景

2023年4月にスタンフォード大学とGoogleの共同研究チームから「Generative Agents: Interactive Simulacra of Human Behavior」論文が発表。人気ゲーム「The Sims」を彷彿とさせる、25人のエージェントが生活を営む様子をシミュレートし、振る舞いが人間にとってリアリティのあるものとして感じられるかどうかを第三者の人間が評価。実際のその通りに評価されたことが、本研究のブレイクスルーとなる。一方で、実際の人間の振る舞いとは乖離することも同時に指摘されており、今後どのようにリアリティを増し、現実世界における社会 / 心理現象との対応関係を考えるかは未だ課題となっている。エモスタの心理学やAIの知見、多様な企業との協働実績を活かし、組織・社会・心理学的分野において容易に比較実験が可能となるプロダクトにアップグレードすることが、社会に貢献することにつながるものと判断し、リリースに至る。

今後の展開

事業開始にあたり、社会シミュレータを実際に社会にとって有益なものにしていくための共同開発パートナーを募集する。年内には社会シミュレータを活用した実験や成果の概要を見定めた上で、2024年に実験の実施と成果の発表を目指す。

問い合わせ

エモスタ代表:小川 修平

エモスタ

2017年創業、臨床心理士でもあるアレクサンダー・クリーグ氏が自身のカウンセリングの質をあげることを目指して「エモリーダー」を開発。義兄で現CEOの小川修平がプロジェクトに加わりプロダクト化。複数人同時計測と共感度計測をすることでコミュニケーションにおける深いインサイトに迫ることを可能とした。同ソフトウェアの開発のほか、感情データの統計解析を用いたコンサルティング、感情データを活用したサービス、心理学コンテンツの開発を通じて、人々が自分の価値観に沿った人生を歩む支援を行う。