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韓国のデザイナーが再生素材と結びの技法で空間と物質の関係性を提示

クァンホ・リーによる2つの展覧会「GHOST IN THE SHELL」「O SERIES」が、東京・亀有に位置するSKWAT KAMEARI ART CENTRE(SKAC)で2025年12月19日から2026年2月15日まで開催される。会場はSKAC内の2つの展示空間「PARK」と「ARCADE」で、それぞれのシリーズを展開する。adf-web-magazine-kwangho-lee-1

SKACを運営する設計事務所DAIKEI MILLSは、建築設計の実務と並行してアートセンターの活動を行っており、「他者が表現可能な場をいかに創出するか」を継続的に探ってきた。その活動理念に共鳴したのが、韓国・済州島で自身のアートスペースも運営するクァンホ・リーである。本展は、日韓の交流にとどまらず、アジア内における共有アイデンティティの形成を見据えた取り組みとして構成されている。

「GHOST IN THE SHELL」

高架鉄道の下に位置するSKAC「PARK」空間を用いて、結びのオブジェを中心に構成されたインスタレーションを展開する。建築自体が「かつての機能を失ったシェル」であり、そこに文化的な「ゴースト」を宿すという構造的・概念的文脈が、リーの制作と一致する。手作業によって時間を刻んだ工業素材の結びを空間に配置することで、素材と存在、手仕事と空間の関係性を拡張する試みがなされている。

「O SERIES」

再利用されたアルミ型枠の無垢な表面を活かしたプロダクトシリーズを紹介する。スツール(O-O-S1)、チェア(O-O-C1)、ベンチ(O-O-B1)の3点から構成され、いずれも共通する彫刻的フォルムを持ちながら、それぞれが独立した造形作品として提示される。円、ゼロ、文字“O”などを想起させるこのシリーズは、循環、無限、繋がりといった多様な意味を持ち得る抽象的な形態であり、解釈に開かれた存在として空間に配置される。

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2つの展覧会は素材の変容と形式の探求をテーマに、リーの制作に通底する空間と物質の関係性を異なる手法で提示するものとなっている。

クァンホ・リー プロフィール

ソウルを拠点に活動するデザイナー/アーティストであり、2007年に弘益大学で金属工芸とデザインを専攻し学士号を取得。幼少期より手作業に魅了され、農業を営んでいた祖父が身の回りの素材で生活道具をつくっていた記憶から、日常的な物に新たな意味や機能を与える視点を持つようになる。現在はソウルと韓国・済州島にスタジオを構え、素材と手仕事への探求を軸に活動している

「GHOST IN THE SHELL」 / 「O SERIES」開催概要 

会期2025年12月19日(金)から2026年2月15日(日)まで 
会場SKWAT KAMEARI ART CENTRE(SKAC) ・「GHOST IN THE SHELL」:SKAC _ PARK ・「O SERIES」:SKAC _ ARCADE 
URL https://tinyurl.com/5dznb4rs