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伝統工芸 和傘の持つ潜在的な美を探求

東京銀座資生堂ビルのウインドウアート「在る美」が、国内最大級のデザインアワードである「日本空間デザイン賞2024」においてグランプリ「KUKAN OF THE YEAR 2024」を受賞した。資生堂クリエイティブ博展が制作を担当した。

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在る美 Photo by 林 雅之

日本空間デザイン賞は、空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立された日本最大級のデザインアワードで、2024年度は801作品の応募があった。「在る美」はショーウインドウ・アート空間部門において金賞を受賞し、さらに金賞12作品の中から3作品のみが選出されたグランプリ大賞「KUKAN OF THE YEAR 2024」を受賞した。

本作品は今回の受賞のほか、「第103回 NY ADC賞」の「ブロンズ」受賞および「第43回 ディスプレイ産業賞(2024)」においても「ディスプレイ産業優秀賞」を受賞している。

本作品は伝統工芸が持つ日本古来の美意識をテーマとし、京都の職人と共にツリーとリースを制作したもので、東京銀座資生堂ビル2023年10月から12月にディスプレイされた。大窓ディスプレイのモチーフとしたのは「和傘」。和傘のリサーチをする中で「竹骨と飾り糸」という要素に着目、本来傘の内側にあり使用者しか見ることのできない「竹骨と飾り糸」をあえて露出させたデザインとし、そこに在る美の探求、そして新たな美の定義に取り組んできた資生堂の企業姿勢を表現している。