2020年発売「MT BENCH」が「iF DESIGN AWARD 2022」を受賞
ハノーバー(ドイツ)を本拠地とするiF International Forum Designは、世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体で毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与している。今年は57か国から11,000件のエントリーがあり、132名の専門家たちにより審査が行われた。Ritzwellの「MT BENCH」はプロダクト部門での受賞となった。
華奢な脚部とボリュームのある座面の絶妙なバランスが美しいMTベンチは、スティール・木・皮革の3種のコンビネーションが印象的なアイテム。木部フレームに一本一本丁寧に編み込まれた厚革ベルトの凸凹が座面に豊かな表情を生み出し、丸みのあるエッジの優しい手触りと共にデザインに温かみと落ち着きをプラスする。巧みな素材使いが際立たせるシンプルなフォルムはどんな空間にもスッと溶け込む高いフレキシビリティが魅力で、単体での使用はもちろん、連続するレイアウトも美しく、美術館や図書館、ロビーなどの広々とした空間で上質な存在感を発揮する。
MT BENCHの魅力
厚革ベルトが編み込まれた座面エッジの柔らかな曲面と構造的な脚部デザインの美しさが魅力のアイテム。MT BENCHIのこの特徴的な座面はゆるやかに曲面を描く無垢材のフレームに、職人が厚革ベルトを一本一本ていねいに編み込んで作り上げている。絶妙に編み込まれた厚革ベルトが生み出す陰影や軋みが、落ち着いた表情と確かな座り心地を実現している。上質な素材使いと洗練されたフォルムは職人の優れた手仕事が可能にしたもの。こうした職人たちの巧みな手仕事がリッツウェルの独特な世界感を支えている。
宮本晋作|SHINSAKU MIYAMOTO(代表取締役 兼 クリエイティブディレクター)
1978年福岡生まれ。九州産業大学建築学科卒業後、飛騨高山にて家具の製作に携わる。25歳で単身渡伊。イタリアのクラシック家具を製作する工房にて修行し、帰国後、独学で家具のデザインを始める。2005年リッツウェルに入社しデザイナーとして活動する中、2018年に代表取締役兼クリエイティブディレクターに就任。国内、イタリアの家具メーカー勤務を経て現在に至る。同社チーフデザイナーとしてプロダクト、グラフィック、インテリアのアートディレクションを手掛ける。これまでに数多くの商品をミラノサローネで発表。
Ritzwellについて
1992年、福岡で創業したグローバルブランド「リッツウェル」。創業時から世界を見据え、積極的に海外での活動を展開。2008年にミラノサローネへ初出展し、2016年からはアジア勢初となる、Hall5での出展を果たす。また、独自の思想から生まれるその上質なデザインと日本の職人ならではの繊細な手仕事によって生み出されるクオリティの高い製品は、ドイツiFデザインアワード、RED DOTアワード、シカゴグッドデザインアワードをはじめ、世界的に権威のあるデザインアワードの数々を受賞。日本人の精神性をベースとした、きめ細やかで控えめな美しさを持つ、素材を生かした温かみのあるプロダクトは、日本のみならず海外のプロユーザーからも高い評価を得ており、国内外のラグジュアリーホテルやリゾート、レジデンスなどにも数多くの納品実績を持つ。リッツウェルは時を越え国境を越え受け継がれていく“人生を変える家具ブランド”を目指している。