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新たに「ミュージアムメッセージ」「じゆうエリア」「サイン計画およびリニューアルロゴ」を作成

2021年3月から約3年におよぶ大規模改修工事を経て、2024年3月15日に横浜美術館がリニューアルオープンする。開館から30年以上の活動の蓄積を踏まえ、工事休館の間に新しい美術館の姿をどうつくるか?が検討された。そこで見えてきた思いを新たに「ミュージアムメッセージ」、「じゆうエリア」、「サイン計画およびリニューアルロゴ」で表現した。adf-web-magazine-new-yokohama-museum-of-art-1

ミュージアムメッセージ

来訪者に向けたメッセージとして、また、自身の行動指針として、これからの美術館が目指すものを「ミュージアムメッセージ」「ステートメント」「5つの願い」にまとめた。

ミュージアムメッセージ

みなとが、ひらく

ステートメント

美術館は、港のようだと思います。
どんな人も歓迎する。
来るもの、出るもの、多様な文化や価値観が交錯する。
今と過去と未来を中継する。
バリアもボーダーも飛び越えていく。
そして、世界にひらかれた港町の美術館として
歩んできた私たちは、さらに思うのです。

ここに訪れるすべてのあなたもまた、港なのだと。
自由な出会い。豊かなまなび。自分らしくいられる時間。
みて、つくって、まなんで。見晴らしのいい気分で、未来へ針路をとるために。
たとえ時代が変わっても、今日という暮らしのそばで
横浜美術館は、あなたという港がひらく場でありたいと思います。

5つの願い

誰もが尊重され、自分らしくいられる場でありますように

人、もの、考えとの新たな出会いの場でありますように

今日を生きるよろこびを感じる場でありますように

このよろこびが、美術館から街へと広がりますように

ひとりと、地域と、世界がつながる場となりますように

じゆうエリア

横浜美術館を象徴する大空間「グランドギャラリー」を中心とする無料エリアが、より自由でひらかれた「じゆうエリア」となって生まれ変わる。横浜美術館の建物から抽出したさまざまな色やかたちの家具を設置し、あらゆる人を歓迎する。どんな人にも居場所がある、そんな美術館の新時代を象徴する場所となる。adf-web-magazine-new-yokohama-museum-of-art-2

adf-web-magazine-new-yokohama-museum-of-art-6adf-web-magazine-new-yokohama-museum-of-art-3サイン計画およびリニューアルロゴ

開館から30年以上のあいだにつくられた様々な案内表示を誰もが理解しやすく、追加や変更が容易なものに一新。また、1989年の開館当時にデザインされたシンボルマークとロゴタイプから、活動再開を記念して、ともに「変化」と「ひらくこと」をキーワードに、特別なリニューアルロゴを作成した。adf-web-magazine-new-yokohama-museum-of-art-4

横浜美術館

adf-web-magazine-new-yokohama-museum-of-art-5横浜美術館は1989年11月3日横浜・みなとみらいに開館。日本のモダニズム建築の巨匠と称される建築家・丹下健三が設計した迫力のあるシンメトリーな外観と、吹き抜けの開放的なグランドギャラリーが特徴で、9つの展示室のほか24万冊を超える蔵書がある美術図書室、多彩なワークショップを行うアトリエなども揃う、国内でも有数の規模を誇る美術館である。国際的な港町、横浜にふさわしい美術館として、開港以降の近・現代美術を幅広く鑑賞できるほか、年間を通じて約1万3千点の所蔵品からテーマごとに展示を行うコレクション展、多彩な企画展を開催している。