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ロロ・ ピアーナ・インテリア 2023コレクション

ロロ・ピアーナ・インテリアは、パンデミックによる中断を経て再開されるインテリアの祭典・パリ・デコオフにて新作を発表する。ファブリックやアクセサリー開発の出発点は、繊維の持つ自然の特性であり、ロロ・ピアーナ・インテリアは、それを丹念に研究し、丁寧な製法によってテキスタイルにおける長い伝統と革新の成果を昇華させている。新作コレクションの壁紙、ファブリック、ブランケット、アクセサリーは、すべて自然の創造物からインスピレーションを受けている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-1

不規則さが魅力のラフィアとジュートは壁紙におもしろい質感をもたらし、ウール素材はその包み込むような暖かさで、日本のイグサは古来より定評のある特性でインテリアのレベルを高めることに貢献している。純度の高いシルク、モヘア、カシミヤは、クリエイティブなパターンや織りとともに、色彩を引き立て、柔らかさを保証し、光と戯れる。多用途なリネンは驚くほど滑らかな質感でその軽さを表現している。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-14

また、染色されていないファブリックにも自然が輝き、繊維のブレンドから生まれた色や柄をそのままの色合いで表現。カシミヤ・ローとペコラ・ネラ®は、最も明るいベージュからバックウィート、ダブグレー、ブラウンまで、自然な色調を表現し、これらのファブリックはカシミヤ山羊とニュージーランド産のダークメリノ羊のフリースから細心の注意を払って紡がれた繊維をベースにしており、染料は一切使用されていない。それぞれのブレンドは、自然がもたらす驚異のように世界にひとつしかない独自性をもっている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-10

2023年のコレクションの生地は光沢のある鮮やかな色合いで、シルクが独特の輝きを放ち、無地や柄物のベルベットも豊富に取り揃えている。幾何学的デザインをテーマとし、20世紀半ばのファッションに見られるモチーフに倣い、ファブリック、壁紙の両方にダイヤモンドとストライプがあしらわれ、イグサの特性を生かした幾何学模様と対称性も特徴となっている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-13.jpg

ベルベットの輝き

ラグジュアリーなエレガンスの象徴とも言えるベルベットは、光沢と色彩の魅力を称える。最高品質の純白の繊維を用いているため、美しく鮮やかな発色が特徴で、今回のコレクションの主役、グラン・サロンはカシミヤの柔らかさと暖かさ、シルクの繊細な輝きをあわせもつ、独自の糸で作られたカシミヤとシルクのベルベット。新作ボールルームは、20色展開のモヘア・ベルベット。美しい質感で、シワになりにくく、汎用性の高い素材となっている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-2adf-web-magazine-loro-piana-interiors-5.jpg

コットンとリネンの汎用性

コットンとリネンは耐久性に優れ、涼しく、非常に柔らかいという特徴がある。新コレクションでは、これらの素材が最もエレガントな装いで登場。パレスとエステートは、コンパクトな綾織りをベースにした異なる幅のストライプが特徴で、フルボディで弾力性のあるファブリックに仕上げられ、シルクを使用することでストライプを際立たせるコントラストの効いたステッチ効果がプラスされている。コットンとリネンが融合したヴィラは、ジャカード織機でさまざまな色合いと織りのストライプ柄が作られている。リネンは無地のパビリオンと、同系色の繊細なストライプが特徴のタウンハウスの2つの非常に洗練されたサテン織りのファブリックに使用されている。ロッジはリネンにシルクとビスコースを加えた、創造性を刺激するオリジナルで汎用性の高いツイードとなっている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-3adf-web-magazine-loro-piana-interiors-6

弾力性のあるラフィア、ジュート、ウール

新しい壁紙は、ラフィア、ジュート、ウールの断熱性、防湿性、耐久性を組み合わせ、非常に洗練されたインテリアアイテムへと仕上げられる。ラフィアとジュートの不規則で魅力的な特性が、幾何学的なプリントに独特の質感と個性を添え、サイザル・ラフィアとコットンを組み合わせた壁紙は、無地、ストライプ、モアレ模様、小さなダイヤモンド模様(アストラット、アストラット・ストライプ、モアレ、ダイヤモンド)の4種類。これらの製品はすべて織機で織られ、特殊な下地に接着されて壁面に貼られ、洗練された都会的な印象を与える様々なモチーフは、無地と組み合わせて使うことができる。このユニークな壁紙は、温度調節機能、防湿性、耐炎性、耐熱性など、ウールが持つ優れた特性をすべて備えおり、心地よい質感と肌触りが特徴。コレクションにはさらに、リネンとテクニカル素材に不規則なダイヤモンド柄をプリントしたフィルポゼ、シヌオーゾも登場する予定。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-4.jpg

イグサの香り​​

イグサは日本の伝統の美と洗練を讃えたユニークな製品で、壁紙コレクションに新しく加わる。イグサは畳の材料として使われる藺草で、イグサの収穫から乾燥、手織り機による80cm幅のパネル作り、両面仕上げまで、天然素材ならではのストーリーがある。六角形の細胞が重なり合ったスポンジ状の構造により、湿気を吸収して放出して湿度を一定に保つなど、多くの有益な特性を持つ繊維であリ、この構造はエアフィルターの役割も果たし、臭いの元となる化学物質を吸収することで空気を浄化し臭いを軽減する。無地とツートンカラーの壁紙で提供され、巧みに織り込まれたこの壁紙は、形と色合いで遊ぶ完璧な幾何学模様を作り出し、特徴的な壁や洗練されたインテリアのディテールを際立たせるのに理想的なデザインになっている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-12

カシミヤ・ローとペコラ・ネラ®の独自性

カシミヤ・ローとペコラ・ネラ®は正真正銘の自然からの贈り物。カプラ・ヒルカス山羊のアンダーフリースは、白、茶、グレーの3つの色調で構成されている。カシミヤ・ローのファブリックはこれらの異なる色調を巧みに組み合わせ、まったく自然な色彩効果を生み出す。このカシミヤ繊維の絶対的な純度が、その崇高な柔らかさを際立たせている。ベージュからチョコレートブラウンまでのペコラ・ネラ®の色合いは、ニュージーランドの熱心なブリーダーが特別に選んだダークカラーのメリノ羊の毛から生まれる。ペコラ・ネラ®は過去を振り返りつつも、未来志向で完全な天然素材であり、染色していないため、生産に必要な水や化学物質が少ないサステナブルなファブリックである。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-8

カシミヤとウールの柔らかさ

カシミヤとウールはその柔らかさが特徴で、この気品ある素材が独自の風合いと個性的な織りに仕上げられたとき、テキスタイルアートの小さな傑作を目の当たりにすることになる。例えばアタカマブランケットとクッションは、ウールとカシミヤのジャカード織りで、包み込むようなニットのような効果があり、ヘリンボーンモチーフと、クッションのフレームに使用されているコントラストなダッシュシェードのパターンが特徴的である。洗練されたノウハウで織り上げられたブランケットは、細部に至るまで本物の上品さを備え、生地の柔らかさと動きに合わせて特別にデザインされた6層の撚り糸を使用し、サドルステッチで手仕事により仕上げられている。adf-web-magazine-loro-piana-interiors-9

ロロ・ピアーナ・インテリア

「卓越した喜びをインテリアにも」というシンプルな考えのもと、2006年に設立。カシミア、ベビーカシミア、ビキューナ、最高級メリノウール、コットン、リネン、シルクは、家具やインテリアのために特別に開発された独自の技術で作られている。アクセサリー、カーペット、家具、インテリアのデザインと装飾に至るまで、長年にわたり新しい製品とサービスを提供してきた。