デザイン経営を学び、実践したい全ての人に向けた「デザイン経営 GUIDEBOOK」をオンライン公開
コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニーのロフトワークは、デザインを活用した経営手法である「デザイン経営」の理解を深めたい、実践への一歩を踏み出したいと考える全ての人に向け、「デザイン経営 GUIDEBOOK」をオンラインで公開した。デザイン経営の「はじまり」から「実践」までを5篇にコンパクトに集約し、細かい手法の解説でなく、デザイン経営の意味・意義を咀嚼できる内容。まずは社内で小さく挑戦することを念頭に構成されている。
「デザイン経営 GUIDEBOOK」の特徴
デザイン経営初心者が、始める前や迷ったときに、胸ポケットからそっと取り出してもらえるような存在であることを願っている。なかでも特に、大企業と比べるとまだ知見が十分に共有されていないであろう中小企業のデザイン経営の助けになることを目指している。
中小企業のデザイン経営実践を支援する「Dcraft」の活動から誕生
「デザイン経営 GUIDEBOOK」は、2020年にロフトワークが行なった、中小企業のデザイン経営実践を支援する「Dcraft デザイン経営リーダーズゼミ(以下、Dcraft )」プロジェクトの知見を外部に広く共有する目的で作成された。Dcraftに参加した30社の中小企業が、経験豊富なクリエイティブディレクターや経営者から学んだデザイン経営の実践の内容も、ガイドブックから動画で視聴可能。
デザイン経営を実践した、経営者やデザイナーの生の声を掲載
どのようにすれば自社のビジョンと響き合うデザイナーに出会えるのか。良縁を結ぶため必要な姿勢はあるのか。Dcraftを通じて、デザイン経営を実践した経営者とデザイナーによる、実体験に基づくリアルな声を掲載。
水と油のような「経営」と「デザイン」。その出会いを紐解く解説
デザイン経営とはそもそもどういうものなのか。水と油のように距離があると感じる「経営」と「デザイン」について、各々のルーツを遡り、2つがどのように結びついたかの考察を、公益財団法人日本デザイン振興会 常務理事の矢島進二が寄稿。
デザイン経営 GUIDE BOOK目次
- Roots デザイン経営とはじまり
- Define デザイン経営とは
- Result デザイン経営と数字
- Partner デザイン経営とデザイナー
- Practice デザイン経営と実践
Dcraftについて
「Dcraft デザイン経営リーダーズゼミ」は、2020年にロフトワークが行なった、中小企業のデザイン経営実践を支援するプログラム。経験豊富なクリエイティブディレクターや経営者を講師に招き、デザインを活用した経営手法=デザイン経営の実践を支援する7ヶ月間のプログラムで、30社の中小企業が、次世代のビジネスを牽引するリーダーとなることを目指して参加した。本プログラムは、自社でデザイン経営に取り組める土壌をつくる導入支援プログラム、各企業がデザイン経営を実践するハンズオン支援プログラムで構成されていた。