上海明珠美術館で開催の企画展「ロングライフデザイン:思考と実践」を小大建築設計事務所が設計
上海明珠美術館にて、企画展「ロングライフデザイン:思考と実践」が2022年7月3日から11月6日まで開催されている。本展は、上海初の「ロングライフデザイン」をテーマとする大規模な展覧会で、約600点の作品を9つのセクションに分けて展示している。東京と上海を拠点に活動する小大建築設計事務所が、本展の設計を担当した。
「ロングライフデザイン」とは D&DEPARTMENT を手がける長岡賢明が提唱する理念。「人々の暮らしの中でものを愛し、大事に使い、そして長く使えるものの価値を知るべき」というものである。小大建築設計事務所はロングライフデザインが提唱する理念に共感し、中国の日常の中から機能美のある普遍的なデザインを探し、今回は貯水タンクをピックアップ。展示台や椅子として会場をデザインした。
展示には、日本におけるロングライフデザインの成果だけでなく、10名の中国人デザイナーとブランドの展示スペースも展開されている。
小大建築設計事務所について
小大建築設計事務所は、建築家・小嶋伸也、小嶋綾香率いる東京・上海を拠点とする設計事務所。現代の情報化社会で表層的になった人間関係、薄れた地域性を再生したい。そのために小さくローカルなものからでも人が集う場作りをし、持続的でありながら大きな経済性を生み出すような設計を心がける。便利さを求め均一化された素材に異を唱えており、地域の風土や文化的背景を継承する素材を建築に取り入れ、職人技術や地域の美しさを後世に残していきたいと考えている。「日本の心地良い美がある暮らし」をテーマにしたフルリノベーションブランド「一畳十間」の運営も行う。
企画展「ロングライフデザイン:思考と実践」開催概要
会期 | 2022 年 7 月 3 日(日)—11 月 6 日(日) ※月曜 定休日 |
会場 | 上海明珠美術館 |
時間 | 火曜 - 木曜 10:00-19:00、金曜 – 日曜 10:00-22:00 |
ウェブサイト | https://bit.ly/3uIOnT8 |