FENDI Casaがアメリカ初のフラッグシップストアをマイアミにオープン
フェンディ カーサ(FENDI Casa)は、ファッションとデザインが集結するクリエイティブでアヴァンギャルドなマイアミ・デザイン・ディストリクトの中心部に、「フェンディ カーサ マイアミ店」をオープンした。世界中のアートコレクターやギャラリーオーナー、デザイナー、キュレーター、批評家が集うデザインフェア「デザイン マイアミ」の開催と時を同じくしてオープンした同店は、フェンディ カーサのアメリカ初のフラッグシップストアとなる。
イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランド フェンディは、長年「デザイン マイアミ」において、キアラ・アンドレアッティ(Chiara Andreatti)やクリスティーナ・チェレスティーノ(Cristina Celestino)、ディモーレスタジオ(Dimorestudio)、フォルマファンタズマ(Formafantasma)、ピーター・マベオ(Peter Mabeo)といった才能溢れる気鋭のデザイナーたちとともにスペシャルプロジェクトを発表してきた。それらの一部は復刻され、新たなフェンディ カーサ コレクションの一部となっている。
同店のオープンは、2021年にフェンディがデザイン・ホールディングとともに始めた合弁事業「ファッション ファニチャー デザイン」を通じた戦略的展開におけるロードマップの第2段階となる。2022年4月ミラノ スカラ広場にオープンした初のフラグシップストアを皮切りに、2023年2月には上海にアジア初となる直営店をオープンし、その存在感を高めている。
「フェンディ カーサ マイアミ店」の床面積は590㎡におよび、ブラックとホワイトのミニマルなファサードが特徴。大きなウインドーが内と外の対話を生み出す。インテリアのコンセプトはフェンディの建築部門が担っており、世界中すべてのフェンディ、およびフェンディ カーサの店舗と一貫した審美性を維持している。2フロアで構成されるスペースは、ローマを本拠とするフェンディの最もアイコニックなコードの現代的なアレンジを特徴とし「FF」ロゴが洗練されたパターンとなって壁を飾り、天井にはレリーフ装飾が施されている。艶消しスチールやシャンパンカラーのメタル、アラベスカート大理石、コンクリートの高級感あふれるサーフェスが、コレクションの各アイテムを際立たせるように配列されている。フロス(Flos)が手がけたLED照明システムは、光と影の巧みな動きによって活気に満ちた雰囲気を生み出している。
特別なスペースであるマテリオテーカ(Materioteca)では、来店客や建築家、インテリアデザイナーが没入的体験を通じて、フェンディ カーサ コレクションのあらゆる素材と仕上げを試し、自分だけのカスタマイズや特注デザインを可能にするサービスを提供している。
もちろん、本店の絶対的なセンターピースとなるのは、アーティスティック ディレクター シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)指揮の下、世界で活躍するデザイナーが手がけた家具にほかならない。ピエロ・リッソーニ(Piero Lissoni)の「Ohe」アウトドアシーティングシステムから、マルセル・ワンダース(Marcel Wanders)の「オーロック」 、ミラーディモーレスタジオがデザインしたスチールとクリスタルの「マトリーチェ」ブックケースに至るまで、全てのアイテムがサヴォアフェール、伝統、そしてディテールへの追求というフェンディのDNAたる遺産を活用し、ディープな現代的精神で再解釈している。
さらに同店では、フェンディが今年のデザイン・マイアミに招いたウィーンを拠点とするアーティスト、ルーカス・グシュヴァントナー(Lukas Gschwandtner)の作品が披露される。
FENDI Casa 概要
住所 | 4120 NE 2nd Avenue Suite 105, Miami Florida, 33137 |
オープン | 2022年11月30日 |