大正4年創業 阿武の鶴酒造史上初の精米歩合90%で醸す新境地
紺碧の海と緑豊かな山口県阿武町にある、創業125年の阿武の鶴酒造。この酒蔵は6代目三好隆太郎が先々代の休蔵から34年ぶり復活させたことで一躍有名となった。また、国内外のデザインアワードで実績多数の石黒篤史(OUWN inc.) がアートディレクションを務め、国内のみならず海外でも評価が高いこの蔵から2022年12月15日に新しい日本酒が誕生する。
三好 九十の黒-古代の辛口-が誕生した背景
約3,000年ほど昔の縄文時代から続く、日本人と米との関係。米は日本の食の中心にあり、冠婚葬祭といった人生や暦の節目では「酒」に姿を変え、國酒として愛されてきた。この脈々と続く米の可能性に挑戦したのが今回の新商品。現在、日本酒業界のトレンドは生酛造りや菩提酛造りといった古代のつくり方で現代風の味わいを表現するスタイルであるが、今回あえて逆のアプローチを採用。「現代のつくり方で、古代の味わいを表現」したのが、今回発表された「三好 九十の黒-古代の辛口-」となる。また、農林水産省が認定する つなぐ棚田遺産(ポスト棚田百選)阿武町の“木与の棚田”のお米を使用。阿武町に根付く先人の知恵が詰まった郷土素材で実現した。
山口県 阿武の鶴酒造
2021年国際コンテストCINVE(スペインで開催された政府公認の国際酒類コンクール)で、三好Greenがゴールド、三好Blueがシルバーを受賞。2022年ではイタリア・ミラノで行われたMILANO SAあKE CHALLENGEにおいて、純米吟醸の部で三好Greenが金賞、ベストデザイン・アワード、フードペアリング部門ベストフードペアリング トマトとモッツアレラのカプレーゼ・アワードのトリプル受賞。純米の部では三好Blueが、ベストデザイン・アワード、フードペアリング部門ベストフードペアリング ティラミス・アワードのダブル受賞と、多数の受賞歴を誇る。
阿武の鶴酒造 6代目 三好 隆太郎
1983年 山口県阿武町生まれ。東京の大学で建築を学んだ後、デザイナーとして大手アパレル会社に勤務し、新店舗の内装デザインを手がける。2008年24歳で退職後、千葉県、埼玉県、岐阜県、青森県の4酒蔵を渡り歩き、酒造りについて学ぶ。2014年34年間休業状態にあった実家・阿武の鶴酒造を復活させるために帰郷。2016年造り手として同酒造での醸造を開始し、看板銘柄「三好」も立ち上げ、国内・海外のファンが多数。
アートディレクター 石黒 篤史
1983年東京都生まれ。佐野研二郎主宰のMR_DESIGNを経て、2013年にOUWNを設立。アートディレクションから、グラフィックデザイン、サイン計画、web設計など多角的に企画立案製作に携わり、設立当初より継続的に国内外でデザイン賞を多数受賞。Design Workの他に「People and Thought.」といった、デザインを基軸に置きつつ、人の思考や現代の当たり前の感覚など、ベーシックとされてしまった思考に対して「疑問を見い出す」を、テーマにした芸術活動・展示・作品製作も精力的に行う。自身が代表を務めるOUWN(オウン)は、私たち(OWN)とあなた(U)との共感・共有ができるようにと名付けられた造語でもあり、その気持ちを常に忘れずに、常に第一線でありクリエイティブを突き詰める組織である。
三好 九十の黒-古代の辛口-
- 製造区分:純米 無濾過生原酒
- 容量・価格:720㎖ 1,360円(小売価格・税抜)
- 原料米:全量契約栽培米・山田錦100%(山口県阿武産)
- 原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
- 精米歩合:90%
- アルコール分:18%
- 日本酒度 : +15
- 飲み方:ロック、炭酸割、水割り燗
- 味わいの特徴:濃厚で芳醇な味わい(秋の森のような香り、濃厚ナッツ系の味わい。辛口表現の中にありながらも三好シリーズらしい、カスタードクリームのような優しさを覗かせる一品)