普遍性と革新性を持ったグラフィックデザインを顕彰
公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)が主催する「第26回亀倉雄策賞」と「JAGDA新人賞2024」の受賞記念展が、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで2024年7月22日(月)から8月24日(土)まで開催される。JAGDAは1978年設立、約3,000名の会員を擁するアジア最大規模のデザイン団体。年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のためにさまざまな活動を行っている。今回行われる両展は年鑑『Graphic Design in Japan 2024』出品作品の中から、毎年選出している「亀倉雄策賞」「JAGDA新人賞」の受賞記念展となる。
また、同時期に東京ミッドタウン・デザインハブ(東京・六本木)にて、年鑑『Graphic Design in Japan 2024』の掲載作品の中から「日本のグラフィックデザイン2024」として約300点が実物と映像で展示される。
第26回亀倉雄策賞
広く世界のデザイン界に影響を与えた亀倉雄策(1915–97)の業績をたたえ、グラフィックデザインのさらなる発展をめざして1999年に創設された。毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から最も優れた作品とその制作者に対して贈られる。今回は北川一成のアートプロジェクトのデザイン「KAMIZU」に決定。「KAMIZU」は、八百万の神などをモチーフとしたさまざまなキャラクターによる各種アイテムやイベント展開などを通じて、日本文化の持つ精神性や価値、思想などを広く伝えていくアートプロジェクト。
北川一成
GRAPH(グラフ)代表。1987年筑波大学卒業。あらゆる領域におけるビジュアルデザインはもちろん、ビジネスやコミュニケーションのあり方までを設計するブランディングを多数手がける。経営資源となりうる強度のあるデザインと、売上目標達成や企業イメージ向上などの成果をもたらすアイデアが、多くの企業経営者の支持を得る。近年の実績に「アイフル」「ハナマルキ醸造 麹 研究室」「本家西尾八ッ橋」など。AGI(国際グラフィック連盟)会員。ADC賞、TDC賞、JAGDA新人賞ほか受賞多数。NY ADC賞、D&AD賞をはじめ、国内外の審査員を歴任。テレビ出演にNHK「ビジネス新伝説 ルソンの壺」、テレビ東京「カンブリア宮殿」など。
JAGDA新人賞2024
毎年、『Graphic Design in Japan』出品者の中から、今後の活躍が期待される有望なグラフィックデザイナー(39歳以下)に贈られる。今回は、新人賞対象者139名の中から厳正な選考の結果、岡﨑真理子・坂本俊太・山口崇多の3名が選出された。
岡﨑真理子
1984年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学卒業後、オランダ・アムステルダムのGerrit Rietveld Academie(ヘリット・リートフェルト・アカデミー)でグラフィックデザインを学ぶ。実務経験を経て2018年よりフリー。’22年REFLECTA, Inc.(リフレクタ)設立。現代美術をはじめとした文化領域に深くコミットし、観察とコンセプチュアルな思考に基づいた編集的/構造的なデザインを探求している。
坂本俊太
1993年生まれ。大阪府出身。2017年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。同年博報堂入社。現在hakuhodo DXD所属。’20年より、クリエイターズクラブ「NEW(ニュー)」を運営。’23年JAGDA賞受賞(デジタルメディア)。
山口崇多
1988年東京都生まれ。福岡県育ち。2016年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。10(テン)を経て’21年にcollé(コル)設立。
「2024 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」開催概要
会期 | 2024年7月22日(月)~8月24日(土)※日祝休館 |
時間 | 11:00~19:00 |
会場 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg) |
料金 | 無料 |
URL | https://tinyurl.com/5ben9hdz |
「日本のグラフィックデザイン2024」開催概要
会期 | 2024年7月1日(月)~8月25日(日) |
時間 | 11:00~19:00 |
会場 | 東京ミッドタウン・デザインハブ |
料金 | 無料 |
URL | https://tinyurl.com/ypf6pnye |