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六本木のアートギャラリーKOTARO NUKAGAにて平子雄一の個展「FOOTPRINTS」を開催

KOTARO NUKAGAでは、2022年5⽉21⽇(⼟)から6⽉25⽇(⼟)まで、平⼦雄⼀による個展「FOOTPRINTS」を開催する。⾜跡を意味する本展覧会タイトルは「⾃然」の周りに集団で集まる⼈々によってつけられた無数の⾜跡からインスピレーションを受け、集団をイメージするものとして名付けられた。本展では、平子の代表的なモチーフ「樹人間」が集団を作る、インスタレーション群を提⽰する。adf-web-magazine-kotaro-nukaga-hirako-yuichi-footprints-1

近代以降、世界を変化させることで私たち人類は価値を生み出してきた。現在、私たちは人類の活動が地質や生態系にまで影響を及ぼす「アントロポセン(人新世)」という時代を生きていると言われる。かつては畏敬の念をもって向き合っていた自然と人間の関係は今や大きく変わってしまっており、「手つかずの自然」などと呼んで、絶景と称える風景にさえ、人類の及ぼす影響は確実に迫っている。

この数年の世界の説明できない状況は、私たちが世界をわかった気になっていただけなのかもしれないという現実を突きつけるものだった。人がいなくなったことで澄み渡る空が戻る一方で、観光収入の減少によって保護がままならなくなる自然がある。本当に「手つかずの自然」なんてあるのだろうか?多くの人が「自然」という概念を共有、理解した時、その思考はどこへ向かうのだろうか?これより着想を得た本展「FOOTPRINTS」で平子は改めて自然と人間の関係性について、人々に考える機会を提示する。

平子雄一について

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平子雄一|Yuichi Hirako

1982年岡山県生まれ、東京在住。2006年にイギリスのWimbledon college of Arts, Fine Art, Painting 学科を卒業。植物や自然と人間の共存について、また、その関係性の中に浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行う。観葉植物や街路樹、公園に植えられた植物など、人によってコントロールされた植物を「自然」と定義することへの違和感をきっかけに、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して探求している。ペインティングを中心に、ドローイングや彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、表現手法は多岐にわたる。ロンドン、ロッテルダム、上海、ソウルなど、国外でも精力的に作品を発表している。

平子雄一個展「FOOTPRINTS」開催概要

会期2022年5月21日(土)- 6月25日(土)
会場KOTARO NUKAGA(六本木)
開廊時間11:00 - 18:00 (火-土) ※日月祝休廊