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変わりゆく季節と光、庭を描きつづけたイギリスの画家

エイドリアン・バーグ:無限の庭園」が広島市現代美術館で2026年1月24日(土)から4月12日(日)まで開催される。エイドリアン・バーグ(1929–2011)はそのキャリアの初期から晩年まで一貫して風景画を追求し、特に、1960年代からの約20年間、自身がアトリエを構えたイギリスのリージェンツ・パークを繰り返し描いたことで知られている。本展はバーグの日本における初個展となる。

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本展のタイトル「無限の庭園」は、特に「庭園」という主題を描き続けたバーグの絵画的探究を言い表すとともに、そこで描かれている、天候や太陽の位置、季節の移り変わりによってとめどなく変化する自然の姿そのものを指す。本展は約50年に及ぶバーグの画業を通覧する国内で初めての機会として、初期作から晩年に制作された作品が、豊富な関連資料を交えて紹介される。

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《3月の風景》1966 Estate of the artist, Courtesy of Frestonian Gallery and the Adrian Berg Estate

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《グロスター・ゲート(リージェンツ・パーク)、夏、秋、冬》1982、東京都現代美術館蔵 © Adrian Berg. All rights reserved, DACS & JASPAR 2025 E5930

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《ストアヘッド、6月25日、26日、27日》2000、個人蔵 Courtesy of Frestonian Gallery and the Adrian Berg Estate

本展の見どころ

日本初個展 初期から晩年作まで

エイドリアン・バーグは、イギリス風景画の伝統を受け継ぎながら、自身のアトリエの窓から見える景色や、イギリス国内、あるいは旅先の庭園や公園の風景を描き続けた20世紀後半のイギリス美術を代表する作家のひとり。本展は日本においてバーグ作品を通覧する初めての機会となる。

貴重な国内コレクション

日本では、1982年に国内を巡回した「今日のイギリス美術」展において、はじめて本格的に紹介された。本展ではイギリスからの日本初公開作品を軸に、国内でコレクションされている、東京都現代美術館所蔵の《グロスター・ゲート(リージェンツ・パーク)夏、秋、冬》と広島市現代美術館所蔵の《シェフィールド公園1985-86年秋》を加えた約20点の絵画作品を展示。

描く主題ごとに二つの時期の構成

自身のアトリエから望むリージェンツ・パークを主題として描き続けた1960年代から80年代後半までの時期と、その場所を離れ、タイやオーストラリア等の旅先での風景や、イギリス各地の庭園へと主題が広がった90年代初頭から亡くなる2011年までの、ふたつの時期に分けた構成。豊富な関連資料も交えて通覧する。

エイドリアン・バーグ

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エイドリアン・バーグ                 Estate of the artist, Courtesy of FrestonianGallery and the Adrian Berg Estate

1929年、イギリス・ロンドン生まれ。英文学、教育学などの専攻を経て、1961年、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業。初期には数学的、科学的思考に基づく、画面分割と再構成による絵画に関心を寄せ、60年代初頭からはアトリエの窓から見たリージェンツ・パークを描き始める。70年代末から庭園の風景を集合した、巨大な作品シリーズを開始。80年代にはいると、イギリス各地の公園や庭園を描くようになる。イギリス風景画の伝統を受け継ぎながら、同位置からの四季の風景をキャンバス中に再統合し、華やかな色彩とリズミカルな空間構成をもつ作品を制作した。日本では、1982年に全国を巡回しイギリスの現代美術の動向を取り上げた「今日のイギリス美術」展において、初めて本格的に紹介される。キャリアを通じて風景画を描き続け、従来的な遠近法や色彩理論にとらわれない独自の画風を確立した。

「エイドリアン・バーグ:無限の庭園」開催概要

会期2026年1月24日(土)~4月12日(日)
時間10:00~17:00(入場は閉館の30 分前まで)※月曜休館
会場広島市現代美術館 展示室 B-1
料金一般1,100円、大学生800円、高校生・65歳以上550円、中学生以下無料
URLhttps://tinyurl.com/muhtsph9