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2023年度より継続的な事業として国立美術館へと引き継ぐ

文化庁アートプラットフォーム事業では日本における現代アートの持続的発展を目指し、その国際的な評価を高めるための取り組みを推進してきた。2018年度より5か年計画で始まった本事業は、2023年度より継続的な事業として国立美術館に引き継がれる。2023年3月で文化庁の委託事業としての区切りを迎えるのを機に、本事業の5カ年の成果を振り返りながら日本のアート振興を展望するシンポジウム「日本のアート振興のこれから:5カ年を振り返り今後を考える」を国立新美術館3階講堂及びオンラインライブ配信にて、2023年2月23日(木・祝)14:00〜18:15(二部制)を開催する。adf-web-magazine-art-platform-symposium 第一部では、文化庁アートプラットフォーム事業が推進してきたワークショップ、国際シンポジウム、ウェビナー、翻訳事業、全国美術館収蔵品データベース「SHŪZŌ」など、日本におけるアート振興のための基盤を整備する数々のプロジェクトを振り返る。本事業の運営委員会「日本現代アート委員会」の委員が登壇し、2023年度以降の活動も含め今後期待されるアート振興策、美術館政策などについて議論する。第二部は、アートプラットフォーム事業の中核事業の一つとして進めてきた二冊の書籍の海外出版を記念し、著者によるトークセッションを行う。2023年3月にベルギーのルーヴェン・ユニバーシティ・プレスからの出版が予定されている『美術の日本近現代史:制度・言説・造型』(翻訳は7~9章、著者:光田由里、北澤憲昭、暮沢剛巳、2014年刊行)から光田由里、そして『肉体のアナーキズム:1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈』(著者:黒ダライ児、2010年刊行)の黒ダライ児を招き、日本美術が海外に紹介される際の課題や今後の日本・アジア美術研究に期待することなどについて有識者と掘り下げる。本シンポジウムは参加無料で、参加には事前申込が必要となっている。

文化庁アートプラットフォーム事業

日本における現代アートの持続的発展を目指し、現代アート関係者の意見を幅広く集約し、日本人及び日本で活動する作家とその作品が国際的な評価を高めていくための取組等を推進するもの。運営委員会として「日本現代アート委員会」を設置し、①日本の現代アートに関する文献の英訳を進め国際的な研究を喚起する、②日本国内の美術館収蔵品情報を横断的に検索できる日英バイリンガルのデータベースを構築する、③国内外のキュレーターや研究者の世代を超えた人的ネットワーク構築を目指し招待制ワークショップを実施するといったプログラムを包括的に行っており、現在、国立アートリサーチセンター(仮称)への事業移管に向けた準備を進めている。

アートプラットフォーム事業の主たる内容

美術関係者のネットワーク形成(ワークショップ)

ワークショップを通じてキュレーターや研究者等専門家同士の国際的な相互ネットワークを形成し、展覧会や共同研究などの事業連携を促進。

国際的な研究を喚起する文献の英訳

日本現代アートに関する文献を専門家が選定・英訳し、日本現代アートに関する基礎情報・知識としての国際的な発信・流通を促進するとともに英訳スタイルシートなど美術分野における英訳に役立つ基礎情報の整備。

全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」の公開

全国の美術館の収蔵品情報を横断的に検索できるデータベース「SHŪZŌ」を公開し、作家研究や展覧会企画時の検索作業へ貢献。(2023年1月末現在 美術館:152館、収蔵品:約14万7千件、作家:2,170名)

展覧会・画廊調査の公開

過去に日本現代アートを扱った国内外の展覧会に関する情報や国内で現代アートを取り扱う画廊に関する調査の結果を整理・公開し、「SHŪZŌ」と連携することで日本の現代アート研究に貢献。(2023年1月末現在 展覧会:2,152件,画廊:2,397件)

国際展出展支援

国際的に重要な国際展に招へいされたアーティスト等の出展を支援。

国際的なアート市場における日本の現状調査

日本の美術品の売買額を網羅的に把握するための基礎的な情報収集を行い、海外のアート市場との適切な比較分析や現状を把握。

文化庁アートプラットフォーム シンポジウム「日本のアート振興のこれから:5カ年を振り返り今後を考える」

日程2023年2月23日(木・祝)
時間14:00 ~ 18:15
会場国立新美術館3F講堂 および YouTubeライブ
参加申込フォームより(申込締切:2月22日(水)14:00)