光と音 近づくことで反応する植物のインスタレーション
チームラボによる夜の森のミュージアム「チームラボ かみさまがすまう森 - ジーシー」が、御船山楽園にて2023年7月14日(金)から 11月5日(日)まで開催する。9年目を迎える本展は、雄大な森の中に、自然とデジタルテクノロジーが融合したインタラクティブなアート空間を創り出し、自然や廃墟を用いた20作品以上が展示される。チケットは2023年6月30日(金)から販売開始する。
「チームラボ かみさまがすまう森 - ジーシー」は、暗闇に広がる森の中に入ることで始まる。光と音、近づくことで反応する植物のインスタレーションなどが特徴的で、森の中を歩いていると、光の滝や、巨石に咲いては散る花々、人の動きに合わせて光り輝く木々、池の水面にプロジェクションされた魚の群れによって描かれる作品などが現れる。本展においてチームラボは、自然と人間と時間の関係性をテーマに、デジタルテクノロジーを用いた新しい表現を模索している。
本展はチームラボが2015年からライフワークとして活動を続けてきた展覧会で、この地で多くの新しい作品が模索され、制作され続けている。今回、1845年(江戸後期頃)からあったのではないかとされる石畳の道が発掘され、新たな作品として公開される。道は御船山楽園の庭園から樹齢3000年以上の巨木へと続き、歩くペースによって音楽体験が変わる空間となる。
1845年(江戸後期)に、50万平米にも及ぶ森の中に創られた御船山楽園。古来より大事にされてきた森の一部に、曖昧な境界線で造られた庭園。敷地には、日本有数の巨木である樹齢3000年以上の神木や、樹齢300年の大楠、巨石の磐座(いわくら)や、1300年前に名僧行基が彫ったとされる五百羅漢などが点在する。
御船山の巨石や洞窟、森は圧倒的な長い時間をかけてゆっくりと形作られ、今日の姿形となったが、時代ごとに人々が意味を見出しては対話し、自然と人との営みが千年以上続いてきた。その姿形やテクスチャーは長い年月そのものを表し、長きにわたる自然と人との営みの軌跡であると考えるチームラボ。自然のありのままの形をデジタルテクノロジーを用いてアートにすることで、「長い時間の連続性の上にある生命」を表現することを試みている。
チームラボ かみさまがすまう森 - ジーシー 開催概要
日程 | 2023年7月14日 (金)から11月5日 (日)まで |
場所 | 御船山楽園 |