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「光」を一貫して描く

現代美術作家・杉田万智による個展「反射光を受けて、境界線に立つ」がbiscuit galleryで2025年11月29日(土)から12月14日(日)まで開催される。闇に浮かび上がる街の光や、鮮やかに点滅する看板…「光」を一貫して描く杉田は、光は生命の存在の象徴であり、人間の安寧の場所と捉えている。

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本展ではペインティング作品を中心に、セラミック彫刻、ドローイングを含めた作品構成となっている。

アーティストステートメント

陽炎が記憶の中で揺れる。
恒常的に強く、瞼の裏側に残した残像が絶えず揺らめいている。どこかあたたかみを纏うその光は、馬毛の煌めきなのだろうか。しろの反射なのだろうか。
潜在的な何か、もしくは、人の対話の中で生じる、あなたからの反射光なのだろうか。
丁寧にこれら反射光をーーー欠片を想い起こしながら窓の外を眺めていた。
光が強くなればなるほどに陰影が濃くなるように、ひとつひとつの風景や物事の裏側、歴史と血が堆積した土地、真実をこの眼で捉えることから始まる。
“淡さ” を誰しもが抱えているからこそ” 境界線” を私は受容し、肯定的に捉えている。
「日常生活で目の前の人と向き合う際に、私とあなたの間にも当然引かれる境界線について考える。看板を立てる行為自体が境界を生み出し助長の効果を齎すこと。境界線は不滅であるという当然の現実と境界線により保たれる状況と個人の安堵感。それらと風景は乱反射し合い、現世界を形成している。境界線を越えることは不可能だが、境界線の手前に立ちつつ相手と対話を繰り返し理解を深めることが私達には求められているのでは無いだろうか。」

そして時の流れと共にひとつの身体は日常へ、キャンバスの前へと運ばれていく。
湿度と土地と何気ない会話、ふと足元を見つめて安堵感を覚える。
やはり確実に、私は此処に存在するのだ。
そして絵はそんな私の記憶を受け継ぎ、光と共に残してくれる。

杉田万智

杉田万智

2000 年 埼玉県生まれ。
2020 年 女子美術大学短期大学部造形学科美術コース卒
2022 年 同大学部研究生卒業(学士)

主な展示歴
2025年11月予定「反射光を受けて、境界線に立つ」(biscuit gallery)
2025年「BORDER」(ARTDYNE)
2024年「流れ鳥」(GALLERY ROOM A)
            「光る星」(西武渋谷店)
2023年「We can’t all become one」(ARTDYNE)
2023年「Dignity and Light」(Contemporary tokyo)
2022年「First Light」(ARTDYNE)

杉田万智個展 「反射光を受けて、境界線に立つ」開催概要

会期2025年11月29日(土)~12月14日(日)
時間12:00~19:00 ※月火休廊
会場biscuit gallery
URLhttps://tinyurl.com/2kn5ysr7