光のインスタレーション《window #5》
資生堂の総合美容施設「SHISEIDO THE STORE」は、現代美術家と共に1階ウィンドウギャラリーの制作を行っている。世界中の日常の変化に様々な思いを巡らせることの多い昨今、アーティスト志水児王によるtwitterをリアルタイムにモニターする光のインスタレーション《window #5》が2020年10月13日(火)まで展示されている。
本作品は、日本語、英語、中国語、ロシア語、アラビア語、ヒンドゥー語、スペイン語、ラテン語の8つの言語で設定した2つのキーワードが、ツイートされた瞬間に中央通りに面した2つのウィンドウでそれぞれ光を放ち、世界規模の思考の動きを示すビッグデータが光の明滅となって顕在化する。今回の2つのキーワードは「太陽」と「月」。その2つは、地球の形成や人類の進化と深い関係にあり、我々がどのような局面を迎えようと常に光を与えてくれる存在。 様々な困難を乗り越えてきた人類を、変わることなく見守ってきた「太陽」と「月」に対して、世界のどこかで誰かがさまざまな思いを巡らせ、その言葉をツイートした瞬間を我々は閃く光で体験する。
アーティスト志水児王 プロフィール
東京生まれ。広島県・埼玉県在住。東京藝術大学美術学部大学院修了。1994~2006年、レーベル「WrK」に参加。2008年度文化庁新進芸術家海外研修制度により、2008-2010年コペンハーゲン在住。広島市立大学芸術学部准教授。音や光、振動など物理世界を構成する微細な要素を表現素材とし、それらが引き起こす現象とその知覚、運動と要素の発生、芸術と自然科学との関係などを実証論的なアプローチで表現する作家です。主な展覧会に、「六本木クロッシング」森美術館(東京/2004)、「釜山ビエンナーレ2008」釜山市立近代美術館(釜山/2008)、「日本のサウンドアート」ロスキレ現代美術館(コペンハーゲン/2011)、「オープンスペース2014」NTTインターコミュニケーションセンター[ICC](東京/2014-2015)、「Re-actions」三菱地所アルティアム(福岡/2017)、 「第21回文化庁メディア芸術際」国立新美術館(東京/2018)、 「対馬アートファンタジア」(長崎/2018)「瀬戸内国際芸術祭2019」(香川/2019)などに参加している。
《window #5》展示概要
展示期間 | 2020年7月15日(水)~10月13日(火) |
場所 | SHISEIDO THE STORE 1階 東京都中央区銀座7-8-10 |